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Googleマップのピンのように世界中で「刺さってみた」―『地球の刺さり方』著者Kozee Kidoさん

  • 2022年2月7日

ニューヨークへのダンス留学が世界旅行の始まりに
一番印象に乗っているのはウユニ塩湖

-これまでの経歴は今のお仕事に生きていると思いますか。

Kozee Kido すべて無駄になったものはないと思っています。今は、会社を経営し、東京と宮古島に飲食店を展開していますし、ここ2年はコロナで止まっていますが、夏のフェスなどでスポンサーブースのディレクションなどもしています。

 刺さる関連では、Google AndroidのCMにも出させていただきましたので、顔と名前を知ってもらうことになり、いろいろなタレントとしてのお仕事もいただくようになりました。やっていることをどんどん積み上げている感じですね。一番大切なことは人と会うことだと思ってます。そこで何か新しいことが生まれる。

-「地球の刺さり方」は抜群のネーミングだと思いますが、ネーミングを考えるコツのようなものはありますか。

Kozee Kido そもそも、すでに存在する言葉をひねったりするのが好きなんです。僕は「自分は超一流のものを持っていない」と自己評価しています。それでも、なんでもできると思っています。僕のまわりにはいろいろな専門家がいますから。その専門家の人たちと何かを創っていくことが好きなんです。得意な人が得意なものをやればいいと思ってます。ネーミングも同じ発想です。

-これまでさまざまな場所で刺さってきました。印象に残っている場所はどこですか。

Kozee Kido やはり苦戦したことの方が印象に残ってますね。刺さるのは一瞬の出来事で、その時の瞬間を型どっているので、基本的に同じ場所に何度も通うことはしていません。その中で、唯一一回では無理だと思って、ちゃんと装備を整えていったのは、ボリビアのウユニ塩湖です。

 富士山と同じくらいの標高なので、寒くて、塩の結晶が固まって、そこに倒立すると、地面がトゲトゲして痛くて手がつけない。さらに、水も張っているので、少し頭を浮かせなければいけませんでした。

 これは相当難しいと思って、一旦ウユニの町に戻って、どうするか考えました。たまたま立ち寄ったマーケットで洗い物で使うようなゴム手袋を発見。さらに、ホテルの浴室で小さな洗面器も見つけて、被ってみたら、これがちょうどいい。この装備で再チャレンジしました。

 撮った写真をズームすると分かるんですが、これはウユニ塩湖に刺さっているのではなく、洗面器に刺さってるんです(笑)。

ウユニ塩湖

-今は海外に自由に行ける環境ではありませんが、国境が開いたらまず行きたいところはどこですか。

Kozee Kido 真っ先にメキシコに行くことは決めています。メキシコ料理のお店を経営してるんですが、メキシコと日本は意外と共通点が多い。そのストーリーが刺さるのではないかと考えています。

 それから、家族、お店のシェフや従業員も一緒に連れていきたいと思ってます。メキシコは、日本人が思ってるほど治安が悪い場所ではありません。安心して旅ができるところもあるし、美しい海もあります。

-ありがとうございました。