itt TOKYO2024
itt TOKYO2024

【若手ホテリエに会いに行くvol.3】東横INN赤羽駅東口 頓阿弥悠奈さん

  • 2022年1月18日

お客様を出迎えるだけではない、フロント業務の魅力
「25時間勤務」を活かして趣味や資格取得も

-先輩としてフロントチームをまとめる役割もあるかと思いますが、苦労はありますか?

頓阿弥 フロントスタッフは現在計8名で、私と同期が1名、残り6名は後輩です。上手かどうかはわからないのですが、私自身は人に教えることが結構好きで、自身が研修を受けている頃から既に、「こういう教え方は分かりやすいな」「自分だったらどういう風に伝えるだろう」ということを意識していました。今は後輩の良き見本でありたいと思いつつ、ライバルだとも思って、日々切磋琢磨しています。

-今までのホテリエとしてのキャリアの中で、特に印象深かったことは何ですか?

頓阿弥 東横インの創立35周年記念ダンス「Stay INN Smile!」に出演したことです。全国から30名のフロントスタッフが選出されダンスを披露しました。ロビーテレビでも放映していたところ、お客様から「あれ、頓阿弥さんだよね?」とお声がけいただき、嬉しかったです。そのことで、自分の存在や名前を認識していただいているんだということにも気付けました。



-ホテルの特徴は何だと思いますか。

頓阿弥 やはりアットホームさだと思います。我が家と同じ安心感を味わっていただけると一番嬉しいです。また、赤羽という土地柄、飲み屋さんも多く、「ちょっと飲みすぎちゃったな」というときにもお気軽に立ち寄っていただければと思います! 私自身も飲食業で働いていたこともあり、お酒は好きです。赤羽には知られざる店がまだまだたくさんありますので、開拓し甲斐があると思います。

-ご自身の立場でコロナ禍をどう捉えていますか? これを機に得た経験や考えなどがあればお聞かせください。

頓阿弥 世界規模で日常が変わってしまうという現実に不安や戸惑いが大きかったです。いらっしゃったお客様には精一杯のサービスを提供することはできますが、そもそも稼働率が大幅に下がってしまいました。そのなかで仕事の有難みを改めて感じました。そしてマイナス面だけではなく、コロナ下でも共に励まし合い切磋琢磨する仲間の存在を強く感じることができました。

 また、別店舗のヘルプに入る機会もあり、都内だけでなく岩手の東横INN一ノ関駅前店に行ったこともありました。全国に店舗があるブランドならではの貴重な経験でした。

-今後の目標についてお聞かせください。

頓阿弥 フロントはチェックイン・チェックアウト作業にとどまらず、地域のことを詳しく知っている必要もありますので、常に色々な情報をキャッチアップしています。今後もフロントの道を究めるべく、人間としてもホテリエとしても成長していきたいです。

 また、この仕事を始めて様々な資格の取得に興味が湧いています。はじめは、仕事の都合により自衛消防技術試験を受ける必要があり、嫌々勉強を始めました(笑)。しかし、いざ資格を取得できたときの喜びから、その後英検や秘書検定を取得し、次はどの資格にチャレンジしようか考え中です。東横インでは資格手当も出ますので、それもモチベーションになっています。

-将来ホテリエを目指す学生へメッセージをお願いします。

頓阿弥 ホテルフロントはお客様のお出迎えだけではなく、幅広いことが学べる仕事だと実感しています。幅広いからこそ苦手に感じる部分も出てくるのですが、自分なりに頑張りつつも仲間と補い合って仕事ができるのが楽しく、醍醐味でもあると思います。ホテルの仕事やどのホテルに興味を持つかのきっかけは、極端な話、何でもいいのかもしれません。少しでも興味が湧いたら「えいや!」と飛び込んで、実際に自分自身で体験してみることが大事かなと思います。

—ありがとうございました。