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伊豆・下田、観光列車とロープウェイで新たな魅力を知る

「ななつ星」のデザイナー水戸岡鋭治氏による豪華列車
地産の食材を堪能

了仙寺の「おもしろすぎる」住職の話と黒船ミュージアム

 2日目は下田の観光スポットを巡った。了仙寺では住職による特別セミナーを聴き、併設された「黒船ミュージアムMoBS(The Museum of Black Ship)」を見学、その後ペリーロードを散策。了仙寺は1635年の創建で、現在は「おもしろすぎる住職の話」を売りとしている。今回聴いたのは「日本開国物語」で、1854年にペリー一行が下田港から行進してきた参道を辿りながら、日米和親条約締結時の様子や開国の逸話が小気味よく語られた。英語にも対応しているといい、インバウンドにもお薦めだ。また、教科書やテレビ番組などで見る黒船や開国に関連する画像の多くは、同寺が所蔵する3000点を超える「黒船コレクション」から提供されているという。同寺では個人旅行から修学旅行まで、様々なアレンジに対応している。

了仙寺でのセミナー後、場所を移してお茶菓子のひととき

了仙寺敷地内にある「黒船ミュージアムMoBS」

ペリーロード

上原美術館

 大正製薬名誉会長の上原昭二氏寄贈によるコレクションを中心として展示する上原美術館では、主任学芸員による特別セミナーの後、鑑賞会が行われた。西洋近代絵画に近代洋画、日本画、仏像と、ジャンルを超えた自由な展示が興味深い。

下田ロープウェイと寝姿山山頂レストラン THE ROYAL HOUSE

 伊豆急下田駅と下田港を一望する寝姿山の山頂とを結ぶ「下田ロープウェイ」と、その頂に建つレストラン「THE ROYAL HOUSE」も、THE ROYAL EXPRESS同様、水戸岡鋭治氏のデザインだ。山頂まではロイヤルブルーのロープウェイで約3分、日中は15分間隔で運行されている。レストランのテラスからは下田港や伊豆七島を臨み、散歩道には幕末黒船見張所と大砲も復元されている。

下田ロープウェイ

THE ROYAL HOUSE

 ツアーでは夕食でレストランを訪れる予定だったが、強風の影響で夕方のロープウェイ運航が危ぶまれたため、急遽スケジュールを変更し、午後早い時間に山頂に到着した。参加者には昼間の景色も好評で、「夜景と併せて案内すると良いのでは」という意見も聞かれた。

寝姿山山頂から

山頂ディナーのサプライズとして用意されていた花火は下田港で堪能。今後THE ROYAL HOUSEの目玉企画にしたいという。

下田市卸売市場・道の駅 開国下田みなと・黒船クルーズ

 「下田市卸売市場」では下田の漁場の現場と朝セリを見学。徒歩5分圏内に「道の駅 開国下田みなと」もあり、下田港で水揚げされた海産物やお土産品などを購入できる。黒船をイメージした遊覧船の乗り場もこの付近だ。

下田市卸売市場の朝セリ

黒船遊覧船

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