2022年1月に事業分野別の組織再編を行うT-LIFEホールディングス、その狙いを代表取締役社長 石川邦大氏に聞いてみた

  • 2021年10月27日

事業会社の壁を超えて、機動的なビジネス展開を
個人はテーマ性の高い商品でOTAに対抗

-今後、アフターコロナに向けて攻めの施策があれば、お聞かせください。

石川 新型コロナ感染拡大以降、それまでやっていなかったことはとにかくやろうと、いろいろな取り組みを進めました。アフターコロナでは、それを実践していきたいと思います。たとえば、コールセンターでは総務や人事、財務などの一般管理部門とのマルチタスク化を進めました。営業分野では課題解決型の営業強化やオンラインとリアルのハイブリッド型の営業スタイルなどに取り組んできました。

 また、個人旅行分野では、商品ラインアップの拡充に時間をかけて取り組んできました。新型コロナの長期化は、生活のオンライン化を加速させました。オンラインショッピングも進み、素材型商品はOTAなどで買うことがさらに進むことが予測されます。そこで、OTAに勝っていくのは簡単なことではないと思います。そのなかで、自分たちがどのように生き残っていくかを考えたとき、個人旅行分野ではお客様に選ばれる会社になることを第一にホスピタリティーや、お客様の多様化するニーズにマッチするテーマ性の高い商品のラインナップを強化しなければいけないと考えています。

-最後に、観光業界へメッセージをお願いします。

石川 新型コロナが長期化し、観光事業者は大きなピンチに陥っています。ただ、将来の環境変化を推測し、今後どのように事業を展開していくのか考えるいいタイミングでもあると思います。

 自社の力を客観的に見て、次の時代にもお客様に選んでもらえるために何をしなければいけないか考えていかなければならない。自社だけで難しい場合には他の企業とパートナーを組むことを考えても良いと思います。

-ありがとうございました。