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【カンボジア現地レポート】観光業は経済の柱、ロックダウン解除でウィズコロナの観光推進

  • 2021年10月19日

首都プノンペン、カンボジア第2の都市バッタンバンの現状

 カンボジアではコロナ感染拡大対策、防止のための措置は、国の指導とともに、各州の判断でその州の感染状況によって対応措置がとられております。シェムリアップ州以外の対応状況をレポートします。

 首都プノンペンでも4月のロックダウン以降、店内飲食の禁止、夜間外出禁止などの感染拡大対策、防止のための措置がとられておりましたが、段階的に解除され、現在は人々の生活自体は平常に戻っております。しかし娯楽施設の閉鎖、博物館等の閉鎖、アルコール販売の禁止は継続中です。

プノンペンのリバーサイドの光景、対岸との交通手段のフェリーも通常通り運航しています

 飲食店含め店舗の入り口には通常手指を消毒するハンドサニタイザーが設置されており、検温が実施されます。また、ソーシャルディスタンスを図るため余裕のあるテーブルレイアウトと椅子の設置が保健当局、観光局より指導されています。

プノンペン市内のレストランの入り口に設置された手指の消毒と検温の機械

リバーサイドにあるナイトマーケットに入場する際の検温の様子

プノンペン市内大手スーパーの様子、デリバリーなどもおこなわれているが、店舗に足を運ぶ客も増えています

 タイとの国境にも近いカンボジア第2の都市バッタンバンもカラオケ、ディスコなどの娯楽施設、映画館、ジム、スポーツセンターなどは閉鎖、アルコールの販売は禁止されておりますが、その点以外は通常通りの生活となっております。

バッタンバン市内の観光地の様子、通常通り人々が訪問している

バッタンバン市内の市場の様子、人出が多いわけではないが通常通り営業されています

一進一退、ウィズコロナに向けて

 カンボジアのコロナの現状として2回に分けて現地の様子をレポートしてきましたが、2020年はほぼコロナ感染を抑え込んでいた中で、2021年に感染増加に直面し、その対策に苦慮している、という現状になります。しかし、東南アジア内でもワクチン接種と政府の積極的な対応措置によって大きな混乱もなく、ウィズコロナに向けて対応を進めていっております。

 カンボジアにおける観光業は経済の重要な柱の一つとなっており、2019年の国内総生産に占める割合は18.7%と産業別では2位となっています。国外からの観光客の減少という事実がある中、国内旅行の需要喚起、国外からのお客様の受け入れの体制作り、準備を進めるため、ウィズコロナのガイドラインの徹底、インフラの整備などが続いています。

(左上)改修中のアンコール遺跡入場券売り場
(上中)遺跡地区内トイレ、2021年初旬から順次切り替え、現在、改修完了しています
(右上)アンコールワット前プロムナード
(左下)遺跡地区内トイレ、殺菌エアータオルの設置
(下中)新設の遺跡地区内ごみ箱
(右下)改修後の遺跡地区道路

 一進一退の状況ですが、「遺跡の街」シェムリアップでの道路整備、遺跡地区での景観整備、トイレの改修などが進められ、快適に旅行を楽しんでいただけるよう準備が進んでいます。渡航ができる状況になりましたら、ぜひ、アンコールワット、カンボジアに足を向けていただけるよう、心よりお待ち申し上げております!!

加藤正智
S.M.Iトラベル カンボジア現地責任者

遺跡、歴史が好きで大学生の頃にアジアを放浪。社会人経験を経て1997年にカンボジアで旅行業界での勤務を始める。2004年にS.M.I.トラベルに入社と同時にカンボジア支店の立ち上げメンバーとなる。シェムリアップでの遺跡観光、カンボジア国内の視察、研修旅行などの手配、受け入れをおこなう。