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韓国の「今」を駐在員の視点から-軌道に乗り始めたワクチン接種、ウィズコロナ社会への議論が進む

出入国の状況

 仁川空港の国際線は、両国が結ぶ協定(ビジネス、留学、トラベルバブル締結地、親族間移動、政治外交関連の渡航、政府主催国際会議)のある国、航空会社が販売する韓国人向け「無着陸無観光・国際遊覧国内他地域帰国飛行」に限り運航をしています。空港内の売店、レストラン、免税店は従業員縮小営業で再開している店舗もあります。

 金浦空港は国内線を除きすべて運休中です。ワクチンパスポートを利用した団体海外旅行の開始は、まだ先になるだろうと予想されます。

公式に韓国人の入国が条件付きで可能になった国は?

 トラベルバブル締結地ではなくても、ワクチンの接種完了者、及びPCR検査によりコロナ陰性の証明をできる場合は、隔離措置なく入国可能な国が出てきました。

 イタリアは、保険当局令により、外国人のワクチン接種完了者に向け指定する3項目(医薬庁が認めるワクチンであるファイザー・モデルナ・アストラゼネカの接種、または入国72時間以内のPCR陰性証明、入国前の乗客位置確認書の作成)を条件に、隔離措置なしで韓国からの入国を可能としました。フランスは、韓国を変異株危険度が低いグリーン国家に分類し、ワクチン接種完了者、または72時間前のPCR検査・抗原検査の陰性証明書提出で、到着後の隔離措置、追加検査なしの入国が可能になっています。香港は、韓国で発給するワクチン完了接種証明書を認めないと発表した後、すぐに韓国の接種証明を認め、韓国から香港への入国可能と発表を訂正しましたが、隔離免除とはならず引き続き2週間の隔離が必要とされています。

現在のソウルの様子

明洞(ミョンドン)メイン通り。平日月曜の12時ですが、現在も閑散としています。休廃業した店舗は全体の47%程度とのことです。

鐘路3街の年配者の街。観光名所、仁寺洞(インサドン)に隣接し、廉価のライブカフェや飲食店・バーバーなどが多くあります。ソウルの高齢者が多く訪れる地区でもありますが、高齢者の2次接種の完了とともに人通りが増えています。

仁川空港鉄道内。親族訪問やビジネス渡航客、帰国者の出迎えで乗車率は増加傾向にあります。

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