業務渡航のサイエンスツアーが破産、8月の旅行業倒産は4件で新型コロナ関連-TSR調査
東京商工リサーチ(TSR)によると、8月の旅行業の倒産は2ヶ月ぶりに前年同月を上回り4件だった。負債総額は7億7400万円で2ヶ月連続で前年同月を上回った。倒産した4件の全てが新型コロナウイルスの関連倒産となった。また、2021年1-8月の累計倒産23件のうちの9割(21件)が新型コロナウイルス関連倒産となり、前年通期の26件を上回るペースで推移している。
8月18日に東京地裁から破産開始決定を受けたサイエンスツアーは、官公庁や法人、大学などの出張手配業務をおこなっていた。同社のホームページによると1989年4月に設立、資本金1000万円、従業員12名。
負債総額は4億5000万円。2009年2月以降の年間売上高は10億円を超えており、2020年2月期には13億1157円の売上高だったが、事業拡大に利益が追いつかず赤字が続いていた。資金繰りが悪化するなか新型コロナウイルスの影響により2021年2月期の売上高は1億3057万円にまで落ち込んでいた。
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