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【コラム】遂に行動制限緩和策に関する政府のロードマップが示されそう

  • 2021年9月3日

今こそ行動を起こす時

 先日、複数のメディアより「緊急事態宣言下でもワクチン接種を条件に県境を跨ぐ移動制限の緩和」「GoToトラベル再開」等を盛り込んだ新たなロードマップを政府が検討しているとの報道がなされました。報道では海外からの帰国時の隔離撤廃には触れられておらず(経団連の提言に期待です)、海外渡航の再開までは見通せませんが、我々観光産業に届いた久しぶりの、本当に久しぶりの朗報です。

 既に一部の専門家からは、この緩和が感染拡大を招きかねないとの懸念も表明されており、一筋縄では行かないかも知れませんが、我々はこのチャンスを逃してはなりません。

 ワクチン接種済みの方が、必要な感染対策をした上で旅をすることは決して悪では無く、地域経済の活性化、人々の心身ともの健康に寄与することを堂々と、声を大にして、あらゆる機会を用いて発信して行く。ワクチン接種済みの方を対象とした商品、病床逼迫率の低い地域を目的地とする企画等、感染対策・医療逼迫回避にも配慮した商品を各社がそれぞれの工夫を凝らし、発表していく。観光産業統一規格でのワクチン接種済みを証するピンバッチ等”安心見える化”グッズの作成、感染対策ツアーの認定制度等も必要でしょう。

 政府を含め、自分でない誰かが助けてくれるのをじっと待っていても何も解決しないことはこの1年半で十分身に沁みて分かりました。一方、世論や常識の転換点を創出できるのは政府やマスメディアであることに疑いの余地は有りません。

 新たなロードマップは潮目を変えるまたとないチャンス、観光産業の存在意義を信じる我々は、会社単位のみならず、個人でもやれることをやり、2021年秋を観光産業復活の序章にしましょう。

●商品を作ったけど販路が乏しい、或いはその逆
●こんな専門家とタッグが組みたい
●造成の為の仕入先を探している
等々、投稿或いは編集部にご連絡ください。

 当サイトには年初から8月末までに107万人を超える方がアクセスされており、その大半が観光産業に関わる方々です。求めるパートナーが見つかる可能性は決して低くないと思います。競争では無く共創にて、このチャンスを活かしてまいりましょう。

岡田直樹
㈱エフネス代表取締役社長兼トラベルビジョン発行人。27歳でエフネスの前身㈱ルゥエストを創業し、31周年にあたる今年に至る。旅行素材のホールセール、観光関連企業への決済サービス提供、緊急対応代行、業界誌トラベルビジョン運営等々、主に観光産業内のB2B事業に携わる。
㈱ティ・エス・ディ代表取締役、一般社団法人インバウンドデジタルマーケティング協議会理事、㈱ミックナイン社外取締役​