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コロナ後にお勧めしたい!オーストリア・グラーツの魅力を徹底解説!![PR]

  • 2021年9月14日

宮殿以外も見どころ満載

 「シュロスベルクの丘」には、歴史上最も堅固とギネスブックが今でも認める要塞がかつて建っていた(グラーツの地名ももとは「小さな要塞」の意味)。攻めあぐねたナポレオン軍からウィーンを破壊すると脅されて1809年に降伏し往時の姿は失われたが、丘の上の鐘楼と時計塔は市民が守り抜いた。丘からの旧市街の眺望も一見の価値ありだ。

© Graz Tourismus/ Harry Schiffer
完成から300年以上が経った現在でも正確に時を刻む時計。針の長短が通常と逆なのが珍しい

 また、グラーツの中心にある中央広場と市庁舎では、1878年作のヨハン大公像の噴水がある。ヨハン大公は皇帝レオポルド2世の息子で「シュタイヤマルクの王子」とも呼ばれ、現在でも市民から敬愛されている存在。市庁舎ではクリスマスシーズンにプロジェクションマッピングが投影され、巨大なアドベントカレンダーが描き出されれる。

 このほか、州庁舎では柱廊をめぐらせた中庭が必見。隣には武器博物館もあり、オスマン・トルコと戦うための武器や甲冑など3.2万点を万全の状態に手入れし保管。また5、6分歩けば、奇妙な外観から「フレンドリーエイリアン」とも呼ばれる現代美術館、クンストハウス・グラーツもある。夜の間にピカピカと光る姿はまるで本当に宇宙と交信する宇宙船のようだ。

© Graz Tourismus/ Harry Schiffer
不思議な外観のクンストハウス・グラーツ

 さらに、1日3回、人形が音楽に合わせて動くからくり時計「グロッケンシュピール」も人気のスポット。24個の鐘が曲を奏でるもので、曲目はシーズンによって変わる。また、ハプスブルク家の王宮は建物内の「二重らせん階段」で有名。2つの螺旋階段が離れては繋がるを繰り返す姿から、別名「仲直りの階段」とも呼ばれる。

「食の都」グラーツで外せない一皿は?

 シュタイヤマルク州は肥沃な土地と気候に恵まれ、グラーツは「食の都」とも呼ばれる。是非テラス席でワインと食事を楽しみたい(グラーツのレストラン情報はこちら)。特産品はカボチャの種を炒って絞る「パンプキンシードオイル」で、シュタイヤマルク産はフランスのシャンパーニュと同様に厳しく管理されている。

© Steiermark Tourismus/ Christian Jungwirth
パンプキンシードオイルは、オーストリアでは各家庭が常備しているほど定番だ

 名物は、フライドチキンをサラダに乗せそのオイルをドレッシングにした郷土料理「シュタイヤマルク風バックヘンドル」など。また「シルヒャー」というロゼワインも特産品で、特に秋口に少量だけ生産されるシルヒャーのシュトゥルム(発酵途中のワイン)は絶品だ。

© ÖW/ Wolfgang Schardt
ボリューム満点の「シュタイヤマルク風バックヘンドル」

 朝市も人気で、日曜日を覗いて毎日開催されるカイザー・ヨーゼフ広場など市内では12もの朝市が開かれる。採れたて野菜や果物、搾りたての果物ジュース、パンプキンシードオイル、ジャム、ワインなどを見ているだけでも楽しい。

© ÖW/ Crane
朝市の様子

イベントも盛りだくさん

 グラーツでは1年を通して様々なイベントも開催されており、例えば2022年8月20日には街の中心部を巨大な野外レストランとして郷土料理を楽しむロングテーブルイベントも予定されている。また、2021年9月9日から10月10日にかけては舞台芸術の「シュタイヤマルクの秋」、2022年6月24日から7月24日にかけては音楽祭の「シュティリアルテ」も開かれる。開催予定のイベントカレンダーはこちら

© Graz Tourismus/ Werner Krug
ロングテーブルの様子