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ミレニアル世代の校長が推進する産学連携の実践的職業教育-京都ホテル観光ブライダル専門学校 田中幹人氏

厳しい状況だからこそ企業連携の新しい方法を模索
これからは専門学校生にもマネジメントスキルを

 2019年、観光入込客数が8000万人を超え過去最高を記録した京都府は、ホスピタリティ精神や伝統文化保全の重要性を強く肌で感じているエリアのひとつだろう。その京都で観光産業の未来を担う人材の育成に取り組んでいるのが、学校法人大和学園 京都ホテル観光ブライダル専門学校だ。副理事長・校長を務める田中幹人氏にコロナ禍における現状、今後の展望などを聞いた。(聞き手:弊社代表取締役社長兼トラベルビジョン発行人 岡田直樹)

田中氏

-はじめに京都ホテル観光ブライダル専門学校とご自身の紹介をお願いいたします。

田中幹人氏(以下敬称略) 本校を運営する学校法人大和学園は1931年に料理講習会として発足、1954年に学校法人認可を得ました。今年で創立90周年を迎え、これまでに多くのホスピタリティ分野で活躍できる人材を社会に輩出しています。現在は栄養、医療、調理、製菓、ホテル、ブライダル、ツーリズムなどに関する4つの専門学校を運営するほか、料理教室を中心とする生涯学習事業や企業コンサルティング等の産業支援活動も行っています。

 本校は、京都で唯一ホテル、旅行、ブライダル分野を総合的に学べる専門学校です。1991年に「キャリエール国際ビジネス専門学校」として開校し、時代の変化や社会のニーズに合わせて、学科やコースの改編などの変遷を経て、2020年4月より校名を「京都ホテル観光プライダル専門学校」に変更しました。ホテル、旅行、ブライダルの3学科を設置し、最新実務の知識や技術、技能を習得するため、企業などと密接に連携しながら実践的な職業教育に取り組んでいます。また特に昨年から続くコロナ禍における職業教育の先進的な取り組みについては、文部科学省の公式YouTubeでも取り上げていただきました。

 私は大学卒業後、東京の大手IT企業で国内外の顧客に対しインターネットインフラのグローバル設計・構築及び営業に携わってきました。その後、2013年に学校法人大和学園へ入職し、2021年に学園の副理事長に就任。現在は学園グループの3つの専門学校の校長も務めています。また、業務の傍ら京都大学経営管理大学院でMBAを取得しました。

-コロナ禍の影響についてお聞かせください。

田中 本校の2021年度入学者は前年比約90%でした。観光業界は多大な影響を受けているため入学者が激減することを覚悟していましたが、遠隔授業や企業連携の取り組み、また国の就学支援制度などの効果もあり、コロナ禍にあっても意欲の高い学生が集まりました。

 就職については、前年比で求人数は減少しましたが、就職率では一定の成果を創出しています。進学・就職希望者の進路決定率は100%、そのうち学習分野を活かせる専門職への就職率は85.6%となりました。

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