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グアム政府観光局、ワクチン接種率80%超で旅行者受け入れ体制先行、PCR検査費用もサポート-日本代表 金子宗司氏

  • 2021年9月3日

「Air V&V」を通じてグアム旅行のロングステイ化に期待
販売サポートキャンペーンやプロモーションは10月以降に強化

-日本市場に対する施策はどうなっていますか。

金子 新たなキャンペーンとして8月からPCR検査費用サポートキャンペーンを開始しました。グアムへの旅行者が渡航前に日本で実施したPCR検査費用を1人最大2万円まで補助する内容で、個人で渡航予約した場合も旅行会社経由も対象となります。

 8月6日夕方に発表し、7日朝にはすでに申し込みがあり驚きました。PCR検査費用は全く新たなコストなので旅行者の負担感も強く、旅行会社やOTAからは費用サポートの効果は大きいと評価されています。JATAとも連携して情報共有していきたいと考えています。

-世界中の観光産業でSDGsの重要性やレスポンシブルツーリズムの必要性が叫ばれるようになりました。グアムの現状はどうですか。
マリンツアーオペレーター認証プログラム

金子 SDGs関連の活動としては、観光産業主導で定期的にタモン地区のビーチクリーニング活動を実施し海洋生物の保護や保全につながる取り組みをおこなっています。このほかグアム南部のラケ渓谷の広大な森の中でチャモロの生活様式を再現するプログラムがあり、SDGsに関連付けたプログラムができないか関係者に打診しています。

 さらにGVBとグアム統計計画局と提携し、この8月からサンゴ礁の保全などを学習するマリンツアーオペレーター認証プログラムを開始しました。GVBのツアーガイド認定コースの延長線上で考案されたカリキュラムで、オンラインで誰もが参加可能なプログラムです。カリキュラムを修了して試験を受ければ修了証とバッヂが発行され、マリンツアーオペレーターの資格が与えられます。

-GVBの予算について、主要市場である日本の予算はどう変化していますか。

金子 新しい予算は決まっていませんが航空会社に対するキャンペーンは進めています。現在、定期航空会社へ、またチャーター運行のサポートプログラムを開始しています。8月6日にJGTC(ジャパン・グアム・ツーリズム・カウンシル)メンバーに伝達済です。航空会社と旅行会社へのサポートがマーケット回復のきっかけになると期待します。

-最後に観光産業従事者が大部分を占めるトラベルビジョン読者へのメッセージをお願いします。

金子 グアムでは政府を中心にコロナ禍の抑え込みに取り組んできた結果、ワクチン接種完了率が80%に達し、グアム政府認定及びWTTCセーフ・トラベル・スタンプなどの取り組みを通じて来島者の安全と安心の確保に努めています。販売サポートキャンペーンやプロモーションについては10月以降、さらに強化していく方針です。航空会社や旅行会社をはじめとするパートナー会社様と共に、グアム来島者の回復を目指していきます。是非ご協力をお願いいたします。

-ありがとうございました。