2024年に日本初進出、ローズウッド ホテルズ&リゾーツ代表に聞く

  • 2021年8月26日

「その土地らしさ」にこだわり唯一無二の旅行体験を生み出す

 ニューヨークの名門「ザ カーライル ローズウッド ホテル」をはじめ、世界15ヶ国に26軒のウルトラ・ラグジュアリーホテルを展開するローズウッド ホテルズ&リゾーツ。これまで日本には進出していなかったが、2024年に沖縄・宮古島に55棟のヴィラからなるリゾート「ローズウッド 宮古島」を開業することを発表した。ブランドのコンセプトや今後の展望について、代表のラーダ・アローラ氏に聞いた。

ラーダ・アローラ氏
-はじめにご自身の紹介をお願いいたします。
ザ カーライル ローズウッド ホテル

ラーダ・アローラ氏(以下敬称略) 私はラグジュアリーホテル業界に勤めて30年以上になります。キャリアを築き始めた当初はホテルのランドリールームで働いていたのですが、昇進を重ねホテルマネージャーを経てゼネラルマネージャーの職務に就いています。ローズウッド ホテルズ &リゾーツと歩み始めたのは、私が同社の社長に就任し、ローズウッド ホテル グループのオーナーであるチェン家がローズウッドを買収した2011年のことです。前職でビバリー・ウィルシャーのマネジメントを担当していた際に、チェン家のもとで働く機会に恵まれた縁もありました。

 この時期を境にローズウッドはアメリカ主体のブランドから、真にグローバルなブランドへと変化を遂げ、現在では26軒の唯一無二となるラグジュアリーホテル、リゾート、レジデンスを世界15ヶ国で運営し、さらに25軒の新規物件を開発中です。CEOソニア・チェンをはじめとするローズウッド経営陣と一緒にブランドの育成に携わっていることを大変光栄に思っています。

-ローズウッド ホテルズ&リゾーツのブランドコンセプトについて教えてください。

アローラ ローズウッドのミッションは、各施設が立地するその土地のコミュニティとお客様を繋ぐ役割を担うことで、革新的な旅行体験をご提供することにあります。このミッションは、私たちが掲げる哲学"A Sense of Place"の理念のもと、お客様がその土地の文化と遺産に根付いた特別な体験に自然と身を委ねることができるよう、その土地特有のアイデンティティの要素が織り込まれたデザインとサービスを各施設がお届けします。

 私自身もこの理念に大変魅力を感じています。ブランドを育てていくにあたっては、この哲学を守りながら唯一無二のホテルやリゾート、旅行体験を生み出せるよう、経営戦略を練って参ります。

-日本初進出のロケーションとして宮古島を選んだのはなぜでしょうか。

アローラ ロケーションを決定する際は、複数の要素を考慮しています。具体的には、ダイナミックで人目を引く印象深い環境と独特の文化やコミュニティを持ち、お客様の宿泊体験をより豊かなものにしてくれるような場所です。また、定番の観光地でなくともお客様の心を掴み、予想外で魅力的な場所も候補として挙げられます。宮古島は、ローズウッド日本初進出の地としてこれらの条件を満たす、最適なロケーションです。

-主要なターゲット層についてお聞かせください。
オテル ドゥ クリヨン ローズウッド ホテル

アローラ 私たちは親愛の気持ちを込めて、お客様のことを「裕福な探検家の皆様(affluential explorers)」とお呼びしています。私たちのターゲット層は、「本物」を体験したいという思いを胸に、旅行先に新しい発見やより深い繋がりを求める、いわゆる探検家のような方々です。お客様の年齢や立場は様々ですが、誰もが「本物」の体験を追求し、休暇中の宿泊施設においても単なる宿泊施設以上のものを望まれています。

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