【立教大学ゼミ生共同企画】学生の旅行意識アンケート調査-旅行意欲は旺盛、決め手は「手軽さ」
オンラインツアーには関心薄?
情報収集で最も使うのはあのSNS
トラベルビジョンでは、立教大学観光学部観光学科 宿泊産業演習(講師:近藤寛和氏)のゼミ生の皆さんと共同で、2021年6月時点で大学、短期大学、専門学校に在学する学生の観光・旅行に関する考えを聞くアンケート調査を行った。アンケートは6月28日から7月26日にかけて実施し、168件の回答を得た。
ゼミ生の皆さんにはアンケート結果を元に感想や意見を寄せていただいた。本稿ではアンケート結果と併せて学生の目線からの観光・旅行業界に対する考えもご紹介する。
コロナ禍中の旅行について
2020年2月以降に旅行を計画していたかという質問に対し、計画していた人は72%だった。そのうち62%が実際に旅行を実施し、38%が取りやめている。
行き先としては国内が96%を占め、最も多かったのが関東で56.2%、近畿が21.9%、中部が15.1%、東北と九州が9.6%。回答者の居住地域は聞いていないが、アンケートの実施状況から関東在住の学生が多いと推定され、近場が好まれる傾向にあることが窺われる。なお、海外に行ったという回答は4件あり、ヨーロッパが2件、東アジア、東南アジアが1件ずつだった。
また、旅行に行った人数は2人が最も多く45.3%、次いで4人が29.3%、3人が14.7%、5人が9.3%。1人と答えたのは5.3%だった。少人数が好まれる傾向が見られるが、1人旅をする学生は少数派のようだ。
旅行期間は1泊が50.7%と最も多く、2泊が38.7%、日帰りが13.3%、3泊が4%。4泊以上と答えた人は6.7%。旅行で使用した金額は3万円以内が最多で65.3%、3万円から5万円が21.3%、5万円から10万円が13.3%だった。こちらからも近場への短期間の旅行が多いことが窺われる。
コロナを理由に人数を減らす傾向はないように思える。泊数と予算はコロナとの関連性は弱いと推測。そもそも大学生は使える予算が限られるため、極端に旅行期間を短くしたり予算を安くしたりする様子は窺えない 。