アイスランド、フェロー諸島、グリーンランド、デンマーク、「新型コロナウイルス」の影響‐続報 (8/04の状況)
「新型コロナウイルス」に関するアイスランド、フェロー諸島、グリーンランド及びデンマークの状況をお知らせいたします。
EUを始めアイスランド、グリーンランド、フェロー諸島も日本からの観光客の受け入れを既に再開しております。日本で2021年7月26日から各自治体にて受付が始まったワクチンパスポート(接種証明書)の運用開始が注目されております
■ アイスランドの状況
本年2021年6月に既に集団免疫を獲得したと発表されていたものの「ワクチンで集団免疫は獲得できなかった」とチーフ疫学者はコメントを出しております。
他国同様、ワクチン接種を完了した人のデルタ株での再感染例が出ていることから、7月25日から国内にて再度規制が敷かれました。
レイキャヴィク・ケフラビク空港到着時のPCR検査受診は不要ですが、7月27日より入国時にはワクチン接種完了者も到着72時間前以内に取得したPCR検査または迅速抗原検査の陰性証明書の提示が要件となっております。
また、出国時の搭乗手続きの際は、レイキャヴィクにて行ったPCR検査の陰性証明書の提示が要件となり、万が一陽性となった場合には隔離施設で療養後、PCR陰性証明書を取得した後に空港で搭乗手続き可能となります。
ワクチンは、欧州医薬品庁で承認されたファイザー、モデルナ、アストラゼネカ、ヤンセンの4種が認められております。7月01日以降はWHO/EU基準の「ワクチンパスポート」(2回目の接種から14日以上経過が条件)、または「抗体保持証明書」の所持者は、到着時のPCR検査も免除されております。
上記証明書が無くても、
1) PCR陰性証明書提出
2) 入国後2回のPCR検査とその間5日の隔離
3)https://visit.covid.is/ への事前登録
を完了していれば、日本からも入国が許可されております。
新規陽性者数は国内検査で116名(うちワクチン接種完了者は71名)、入国者319名の検査で4名、現在隔離中の感染者1,329名、入院者は18名、うち集中治療室に入っている人は3名で、死亡者数累計は30名です。
感染の疑いのある国内の自主隔離者数は1,941名、入国者の自己検疫者数は1,166名で自宅等で経過観察中です。これまでの感染者累計は8,353名です。
人口の68.9%にあたる254,691名が2回目のワクチン接種を完了しております。
■ フェロー諸島の状況
昨年2020年7月以来、日本を含む9ヵ国から入国&旅行が可能となっておりましたが、本年4月01日以降は、2回目のワクチン接種後8日を経過すれば、到着時「入国前3日以内に受けたPCR検査陰性証明書」を提出し、空港で有料のPCR検査を受けその日の夜か翌日の正午までに判明する結果が陰性であれば、即旅行が可能です。
8月31日からは、空港到着時のPCR検査が廃止されます。
EU27ヵ国が2021年7月01日より「デジタルワクチンパスポート」を導入いたしましたが、フェロー諸島は8月上旬に導入の予定です。
現在の感染者数は22名、これまでの感染者数累計は987名となっています。検疫中の人は58名、入院者は0名、死亡者数累計は2名です。これまでPCR検査を受けた累計数は377,226名となっております。
8月第一週までにはワクチン接種が完了する予定でしたが、現時点では国民の56.4%にあたる30,080名が2回目のワクチンの接種を完了、1回目のワクチン接種済みの人を含めると国民の約65.5%が接種を完了している状況です。
12~15歳のワクチン接種が始まりました。
アトランティック航空のフェロー諸島~コペンハーゲン空港間のフライトは、昨日8月04日は5便が運航しております。
■ グリーンランド
現在の感染者は51名、死亡者は0名、累計の感染者数は135名です。これまでPCR検査を受けた累計数は41,828名、国立病院の入院者は0名です。
まもなく国内でコロナパスの導入・運用が始まります。
現在人口の47.3%の26,845名が2回目のワクチン接種を完了し、1回目のワクチン接種済みの人を含めると国民の約65%が接種を完了しております。
レストラン等の国内の各施設利用時は、今後「ワクチンパスポート」等の提示が要件となりました。またワクチン未接種者は、国内線への搭乗が不可となっております。
なお、来週から12~15歳のワクチン接種が始まります。
2021年7月01日よりコペンハーゲン~カンゲルルスアーク線が週4便となり、日本を含め外国人は1便223名以下、1週間に1,000名以下の運送制限がありますが、8月も満席となる予定です。
コロナ収束後、米州路線の運航を検討しております。
2回目のワクチン接種済み旅行者は到着後のPCR検査も免除され、即旅行が可能となりますが、入国時には「PCR検査陰性証明書」と「Sumut用紙への記入」が必要です。
なお「ワクチンパスポート」不所持者の入国要件は以下の通りです。
* 入国前:
入国前3日以内に受診取得した所定のPCR検査陰性証明書。
自治政府所定の「Sumut用紙」の提出。
* 入国後:
5日間の自己隔離とPCR再検査、もしくは14日間の自己隔離(再検査不要)、
マスク着用等の義務履行。
■ デンマーク
デンマークの現在の感染者数は13,898名、入院者数は59名で、うち8名が集中治療室に入っております。死亡者数は2,550名で、PCR検査を受けた累計数は38,847,576名です。
休暇中に海外で感染し、帰国後に感染が判明するケースが増えております。
博物館、美術館、遊園地、動物園、映画館での「コロナパス」の提示が不要となりました。
これまで国民の55.6%にあたる3,254,145名が2回目のワクチン接種を完了、約72.3%が1回目の接種を完了しております。
宿泊を伴う場合も含めトランジットでの入国は引き続き可能です。
日本からは入国前72時間以内に取得した「PCR検査陰性証明書」提出等が要件となりますが、到着後の隔離は不要です。
なお、デンマーク政府の旅行者向けホームページは以下の通りです。
→ Travelling to Denmark as a tourist
https://en.coronasmitte.dk/covidtravelrules
以上、ご注意ください。