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オーストラリア、「新型コロナウイルス」のワクチン接種情報

  • 2021年7月30日
  • 出典:OTOA

オーストラリアでは、2021年2月21日よりオーストラリア国内初となる新型コロナウイルスのワクチン接種が開始され、オーストラリア連邦 スコット・モリソン首相、ポール・ケリー主席医務官やアリソン・マクミラン看護・助産師長らが新型コロナウイルスワクチンの接種を受けました。

2月22日からは、オーストラリア全土で新型コロナウイルスのワクチン接種が始まり、オーストラリアは新型コロナウイルスのパンデミックから抜け出すための大きな一歩を踏み出した、と言えるでしょう。

■ ファイザー製ワクチンの供給増(2021年7月9日報道)

2021年7月9日の現地メディア報道によると、オーストラリア連邦政府のスコット・モリソン首相より、ファイザー製ワクチンの供給を7月19日から現在の約3倍強となる週約100万回分に引き上げるとの発表がありました。これは9月にファイザー社より供給を受ける予定であったファイザー製ワクチン450万回量が8月に前倒しで供給されることに起因するとのことです。

また、これに伴い40歳未満へのファイザー製ワクチンの供給に関しては、9月から10月までには開始される見込みである旨が連邦政府より発表されております。

オーストラリア連邦政府の発表によると、7月8日時点において70歳以上の人口のうち72%が1回目の予防接種を完了しており、今後新型コロナウイルスに関する医療専門家のアドバイスに変更が無く、またワクチンの供給に滞りが無ければ、ワクチン接種を希望する全居住者に対し、年内に1回目の接種を完了させる事が出来る見込みが示されました。

■ 航空会社によるワクチン接種インセンティブ

オーストラリアのナショナル・フラッグ・キャリアであるカンタス航空、並びにオーストラリア大手航空会社ヴァージン・オーストラリア航空は、ワクチン接種のスピードアップを図るべく、それぞれワクチン接種インセンティブ(接種奨励プログラム)を発表し、オーストラリア国民に対し、広くワクチン接種を受けるよう啓蒙活動に取り組んでおります。

カンタス航空は、今年7月より抽選で10組に1年間無制限の乗り放題チケットと無料宿泊、1,000ポイントのフライトバウチャー及びクレジットを提供する考えを明かし、ヴァージン・オーストラリア航空も今年後半をめどに抽選で無料のビジネスクラス利用券や100万ポイントのポイント付与などを行う旨を発表しております。

■ グループ2b(全ての成人)のうち、40歳以上のワクチン接種開始

グループ2bのうち、40歳以上のワクチン接種が開始されました。州によっては対象年齢が30歳以上となっている州もあり、オーストラリア全土のワクチン接種が進んでおります。

グループ2bのうち、接種可能となった対象者

* 40歳から49歳接種可能(州によっては30歳から接種可能)

* アボリジニおよびトーレス海峡諸島人の16歳から49歳

* 16歳以上のNDIS(重大な障害を持つ方)対象者、及び年齢を問わずその介護者

* 50歳未満の一滞在ビザ保有者

接種対象者確認サイト内にて質問事項への回答を入力することにより、接種可能か否かの確認が可能です。

https://covid-vaccine.healthdirect.gov.au/eligibility

■ オーストラリアでのワクチン接種状況(2021年7月24日発表データ)

現在のオーストラリアにおける、新型コロナウイルスワクチン接種状況は以下の通りです。

* 1日の接種回数(過去24時間以内) --- 107,676

* 累計接種回数 --- 11,140,511


【 ワクチン接種を受けられる場所 】

◎ GP(General Practices)と呼ばれる一般医

掛かりつけの一般医(GP)でワクチン接種が可能となります。

一般医(GP)での接種は「フェーズ1b」から開始予定となりますが、この新型コロナウイルス・ワクチン接種プログラムに参加する意思を表明している一般医のみが参加するため、特にフェーズ1b初期の段階では参加する診療所の数は限られます。

フェーズが進むと共に、ワクチン接種プログラムに参加する一般医の数も増加することが見込まれ、これにより新型コロナウイルスのワクチン接種に関して、地域社会における重要な役割を果たすこととなります。

この新型コロナウイルス・ワクチン接種・プログラムに参加し、ワクチン接種を行う医療従事者は例外なく全員が訓練を受ける必要がありますが、当初約1,000ヵ所の一般医(GP)がワクチン接種を引き受けることになると予想されておりましたが、2021年1月末の段階で、2,000ヵ所超の一般医(GP)が参加登録を済ませており、新型コロナウイルスのワクチン接種率の増加に多大な寄与となります。

◎ 薬局

近隣の薬局でも接種が可能になります。

既にオーストラリア国内でインフルエンザ・ワクチン接種を行っている薬局、約5,800軒は、新型コロナウイルスのワクチン接種にも同様に参加するよう、オーストラリア政府より奨励が出されており、多数の薬局で新型コロナウイルスのワクチン接種が可能となる予定です。

これらの薬局は既にインフルエンザ・ワクチン接種の訓練を受けており、経験がある上、オーストラリアにおいて新型コロナウイルス・ワクチンを受ける場所の選択が大きく広がり、接種率が上がることから大きな期待が寄せられています。

掛かりつけの一般医(GP)同様に、行きつけの薬局でワクチン接種が受けられるようであれば、オーストラリア市民が安心して接種を受けに来る下地があると思われます。

◎ アボリジニ、トーレス海峡島民の地域管理保健サービス施設

アボリジニとトーレス海峡島民の地域管理保健サービス(ACCHS)のほとんどの施設がワクチン接種プログラムに参加します。ACCHSは、アボリジニとトーレス海峡島民はもちろん、それ以外の近隣地域社会の他の人々にもワクチン接種を実施します。

◎ 大規模接種会場

連邦政府管轄、及び州政府管轄の大規模接種会場でワクチン接種が可能。

例) ニューサウスウェールズ州 --- シドニーオリンピックパーク

  クイーンズランド州 --- ゴールドコースト大学病院     など

以上、ご注意ください。

情報提供:株式会社トランスオービット日本海外ツアーオペレーター協会