オリンピックは不透明…そりゃそうですよね ー 20代社員が振り返る今週のニュース

 皆さんGWはどう過ごされましたか?私は旅行にも行かず、それどころか買い物に2度出かけた以外は部屋から出ることもなく、かなりのステイホーム具合でした。外に美味しいものを食べに行ってもお酒も飲めないし、それなら自分で作って家で飲んじゃいますよね。

 さて、水曜日夜掲載で、この原稿を記載している現時点ではまだ掲載24時間も経っていませんがKNTの決算会見が圧倒的1位です。後ほど書く日本航空(JL)の記事もかなりのPVだったのですが一瞬で追い抜いていきました(そして先週の私のこのコーナーも結構高PVだったのに一瞬で抜かれてしまいました…)。

 KNTが債務超過になったニュースはまだ記憶に新しいですが、まあ資金繰りが問題ないのは正直なところ予想がついていました。2月のこのコーナーでも触れましたが、私は個人的には今の市場での債務超過をそこまで重要視していません。だってこうなることは皆さん予想がついてたでしょう?第三者割当なりで当面の資金を手に入れるであろうことは会社の規模を考えればわかることですし、この点は今更触れるまでもないかなと思います。現在の状況を見て、じゃあこれまでのKNTの業績や規模を無視していきなり与信評価がどうしようもなくなることもないでしょうしね。

 今回注目するべきはかなり手堅いシナリオ予測でしょう。特に東京オリンピックは見込まずのところは「おお」と声が出ました。私が勉強不足なだけかも知れませんが、東京オリンピックに対してここまで大手旅行会社がネガティブな発言をしたのは初ではないでしょうか。でも、現状をみて東京オリンピックが普通に開催されると思っている方がおかしいでしょうし当然の予測と言えばそうなのですが、それを決算できちんと触れたのは好印象でしたね。いい加減触れないとどうしようもない時期というのもあるのでしょうが。

 JLの畝川氏のインタビューも高PVでした。コメントでも触れられている方がたくさんいらっしゃいますが、コロナカバーやPCR検査サービスは利用者にとっては非常にありがたいサービスですよね。特に今飛行機に乗られる方は、乗らざるを得ないから乗るという方も多いでしょうから、少しでも安心できるサービスが提供されている航空会社を選びたくなるのは当然の消費者心理です。

 航空券単価に触れられているところは、トラベルビジョンの読者の皆様は気になるところですよね。客単価を上げていくのは経営戦略としてはすごく正しいのはわかっています。それこそ、JLが高単価にしていくことでZIPAIRの存在感が増すということもあるでしょうし。でも、旅行会社として考えるとなかなか厳しい……。結局旅行会社も、ただの旅行素材の組み合わせを少し安く販売するではなく、旅行会社ならではの付加価値を付ける必要があるんでしょうね。そのためには各地の観光素材に関するスペシャリストがいるとか、普段は見れないコアな施設が手配できるとか。

 オリンピックもなくなるかもしれない、GoToもどうなるかわからない、いつコロナが収まるかもわからない。ないない尽くしのこの環境下で、観光産業が生き延び成長するためには何が必要なんでしょうかね。