「御船印」求めて船旅を 全国46社参画の日本旅客船協会公認プロジェクトが始動
「御朱印」「御城印」に続け―。全国の船会社が「御船印」を販売するプロジェクトを4月1日にスタートさせる。各社が船や航路ごとに印を発行。全国の印を求めて船旅を楽しんでもらおうというものだ。船旅の需要はコロナ禍もあり伸び悩んでいるのが現状だが、旅人の心をくすぐる企画で日本の船旅文化の魅力をあらためてアピールする。
プロジェクトには4月1日時点で北海道から鹿児島までの全国46の船会社が参画。日本旅客船協会(山崎潤一会長)の公認事業として「御船印めぐりプロジェクト事務局」が運営する。
同協会船旅アンバサダーの小林希さんが船旅、業界活性化の一手として、寺社仏閣めぐりの定番として近年人気を集める「御朱印」に着目し、これの船版を提案、実現に至った。御朱印人気は他の分野にも波及。全国の城で配布する「御城印」の人気も高まっている。
御船印は、参画各社が船や航路ごとにオリジナルのプリント版、スタンプ版、手書きなどの印を発行。港や船内などで販売する。同時に発売する公式船印帳もを持って乗船や来港の際に印の入手してもらう。開始当初は46社の参画だが、今後も増えていく予定だという。
御船印の一例
4月1日時点の参加船会社
集めた印の数で称号を与える「御船印マスター制度」も制定。「一等航海士」「船長」などが認定される。
今後は、5月に小林さんとめぐる「御船印ツアー」も実施するなど旅行会社との連携も進めていく。
同協会の山崎会長は「日本で初めて全国各地の船会社が手を取り合い、プロジェクトを始動します。島国の我が国らしい新しい旅行の提案であり、多くの皆様に日本各地の旅客船をめぐっていただきたいと思います」とコメントしている。
「御船印」公式ホームページはhttps://gosen-in.jp。
情報提供:トラベルニュース社