TIFS

サイトコントローラーの機能強化、宿泊施設と旅行会社をサポート-シーナッツ代表取締役社長の山田英樹氏

多様化する客室販売を高機能なサイトコントローラーで効率化
旅行再開に向けサービス強化も

-TL-リンカーンのターゲットについてお聞かせください

山田TL-リンカーンの仕組み(※クリックで拡大) 宿泊施設については、現在約5000社と契約させていただいている。OTAが販売する宿泊施設は約2万5000社なので、約5分の1だ。TL-リンカーンをご利用いただいている宿泊施設は、部屋数が多かったり、単価が高かったり、さまざまなプランを展開しているところが多いのが現状だ。TL-リンカーンで扱っている客室数や取扱高は日本全国の半数以上を占めている。

 TL-リンカーンはご利用いただいている宿泊施設のご要望にお応えするため、競合と比べると高機能で、在庫や料金の更新スピードについても圧倒的な速さを実現している。一方で利用料は高くなっているが、ありがたいことにご利用いただいている宿泊施設からの評価は高い。

 我々のターゲットである、複雑な予約の管理ができる仕組みを必要としている宿泊施設のマーケットはまだまだあると考えている。競合と差別化できるような高機能な仕組みを加え、商品をレベルアップすることでさらに導入社数を増やしていきたい。

 旅行会社については、日本の会社と、海外の会社で日本法人・支社があるところをターゲットにしている。今後インバウンドが増え、双方向の交流が活発になれば、海外の旅行会社との直接契約も検討しなければと思うが、基本的には国内で宿泊施設の在庫を仕入れる会社が前提だ。

-2月にはTL-リンカーンのユーザーインターフェイスをリニューアルし、新機能を追加しました

山田 もともとコロナ前から計画はあったが、ポストコロナを見据えて2月15日にTL-リンカーンの全画面を一新し、機能を強化した。2014年に一度刷新しているが、システムは5年経過すると感覚的に使いづらくなってくる。TL-リンカーンは毎日使うものなので、感覚的なものの改善にも投資していかなければならない。

 コロナ前から約1年かけてユーザーへのインタビューなどをおこない、なんとなく感じている使いにくさを改めた。とはいえ、一度に画面を変えるとユーザーが混乱するので、基本的な動線は変えていない。弊社から見れば全画面を変更することになるので結構な投資が必要になるが、ユーザーに使いやすいと言ってもらえるよう全画面を刷新した。さらに、ユーザーから多くの要望を頂いていた在庫や料金の設定など、新たな機能を搭載した。これからもユーザーの声を聴きながら商品の磨き上げをしていきたい。

 また、宿泊施設向けに、TL-リンカーンに蓄積した統計データをもとにした販売促進の提案もさせていただいている。TL-リンカーンの統計データを使うことで、旅行会社ごとの単価や取扱額の昨年比較などを簡単におこなうことができる。

 GOTOトラベルキャンペーンの時に感じたのは、旅行会社によってさまざまな色合いがあること。例えば、キャンペーンが始まってすぐはOTAに予約が集中していたが、その後はリアルエージェントでもキャンペーンで伸びたところがある。コロナ前は販路を限定している宿泊施設もあったが、TL-リンカーンを使うことで作業量を増やすことなく、販路を広げることができるため、「販路を少しでも広げて販売力を強化したほうが良い」と提案させていただいている。今後は、TL-リンカーンで扱える旅行会社をさらに増やすことで、宿泊施設および旅行会社の売上アップに貢献できるようにしていきたい。

 さらに、ポストコロナを見据え、旅行業界にとって重要な団体予約についても注目している。これまでは団体旅行の問い合わせ、仮予約など案件を管理するのは非常に煩雑で、FAXでの問い合わせに対応するなど、アナログな状況だった。弊社では18年12月からTL‐Group Travelをスタートし、旅行会社と宿泊施設がデータでやり取りできるネットワークを提供している。現在は団体予約については正直見込めない状況だが、ポストコロナを見据え、TL‐Group Travelについても推進していっている。