【カンクン現地レポート】世界的ビーチリゾートのコロナ対策
観光地の状況
ここからはカンクンの観光スポット状況を報告します。カンクンは世界的なビーチリゾートですが、現状はどうなっているでしょうか?昨年の危険度信号赤色の期間はビーチの入場も禁止されましたが、現在はオレンジ色でビーチの入場は問題ありません。コロナ禍ですがターコーズブルーのカリブ海はいつもの奇麗な青色が健在です。
次にホテル。最近カンクンではオールインクルーシブホテルが増えております。オールインクルーシブとは宿泊代金の中に食事、飲み物、ルームサービス、ホテル内アクティビティーなどが含まれているタイプのホテルで、ご予算や目的に合わせて多くの選択肢があります。
コロナ禍のホテルはどのように感染防止対策が行われているのでしょうか?フロント係員は徹底した飛沫感染対策が取られ、最近は人の接触を避けるためスマートフォンにアプリをダウンロードし、鍵もスマートフォンで開閉できるデジタルキーを利用するホテルが増えてきました。レストランのビュッフェもスタッフが食事を小皿に分けてサーブする方法など、人との接触を極力避ける策が講じられています。プールサイドも感染防止策が徹底され以前と変わらずゆっくり、快適に過ごすことができます。ドアマンも感染防止は完璧です。
カンクン近郊には有名なマヤ遺跡が3つあり、いずれも日帰りで観光できます。チチェンイッツアは1988年世界文化遺産に登録され、更に新世界の七不思議にも認定された11世紀マヤ文明最大都市です。ユカタン半島を覆うジャングルの中にまっすぐに伸びた高速道路を利用し、カンクンから車で約2.5時間の位置にあります。現在コロナ対策として入場は1日に3000人に制限され、またグループで入る場合は9人までとされています。3月春分の日、ククルカン神殿と呼ばれるピラミッドに降臨現象が観測されるため毎年世界中から多くの観光客が訪れますが、今年はどうなるのでしょうか?
カンクンから南に行けば約3時間でコバ遺跡、2時間でトゥルム遺跡の観光もできます。この二つの遺跡の入場制限は1日に1500人までで、グループの入場は10人までとされています。コバ遺跡は8世紀ごろに繫栄し大きな国で、ノホック・ムル神殿は圧巻の高さ42メートル。以前は登頂できましたが、現在は密を避けるため登頂は禁止されております。また、トゥルム遺跡は13世紀頃に港として繁栄した国で、カリブ海を望む海辺に神殿が作られ、海を背景にマヤ文明の建造物が写真映えするころから今も大人気のマヤ遺跡です。
現在も米国やメキシコ国内の観光客がカンクンを訪れています。最近はターキッシュエアラインズ(TK)も就航されヨーロッパやトルコからのお客様も増え始めており、一時期の活気を取り戻しつつあります。まだ続くコロナの影響、思うように旅行を楽しむことはできませんが、1日も早い終息が訪れ旅行を自由に楽しむことができることを願うばかりです。
カリビアンリゾートサービスジャパン(CRSジャパン)代表
カンクンのランドオペレーターとして2009年7月に設立。2017年にはユカタン州観光大使任命。細やかで知識豊富なおもてなし精神を要するVIPアテンドと気転を効かした柔軟なアイデアの経験を要するメディア取材に特に高い評価を得ているプロフェッショナルチームです。