旅行会社はSDGsをどのようにツアーに取り入れていくべきか
インナーブランディングで自社の「旅行会社らしさ」を教育
SDGsは社員と旅行者に向けての情報発信で可視化が必要
この度トラベルビジョン様にお声掛けを頂き、コラムの執筆をさせて頂くことになりました合同会社RT Collectionの柴田と申します。
旅行業界には15年以上携わり、旅行商品の販売や企画、仕入れ、そして日本と海外の両方の旅行業の経験があり、現在はホテル業や訪日旅行事業のほか、観光コンサルティングにも携わっており、営業から企画、プロモーションなどの課題を実務的かつ持続的に自立した体制になるようお手伝いをしています。
その経験をもとに第1回目のコラムは、「サステナブル」のひとつの手段でもある「SDGs」を旅行会社のツアーにどのように取り入れていくべきかを考えてみます。
SDGsは社員1人1人への教育と意識付けが必要
現在、大手旅行会社ではSDGsの取り組みについてホームページ上で公開をしているところが多くあります。取り組み事例を見てみると働く環境や各地域との連携、事業規模での取り組みなどが多く見受けられます。旅行商品に対してはどうかというとSDGsを学ぶツアーやSDGsに取り組んでいる都市を訪問するような教育旅行がメインとなっています。
旅行商品にSDGsを組み込んでいくには、経営者や管理職の社員以外にも社員1人1人への教育と意識付けが非常に重要になってきます。そのためには旅行会社自体が企業ブランディングを明確にする必要があることとインナーブランディングを通してその「旅行会社らしさ」を社員全員が言えるようにならなければなりません。実際に社員に「あなたの旅行会社らしさは?」と質問しても、はっきりと答えられない社員が多いのではないでしょうか?
SDGsを取り入れていく中で大事なことは、今あるものをSDGsに当てはめていくのではなく、未来に向かって目標を設定し、その目標達成に向けてどういった行動をしていくかを決めることです。
旅行商品にSDGsを取り入れていくためにはどうすればよいか、簡単な例を挙げてみます。