豪州、インセンティブ復活へウェビナー、ホテル開業など最新情報を紹介
シドニー
ビジネスイベント シドニーの代理を務めたのはニュー・サウス・ウェールズ州政府観光局マーケティングエグゼクティブの成田仁子氏。同州での衛生対策や、オーガナイザーの視察が不可能であるなかで、地図や会場レイアウトなどを送付しそれを見ながらホテルや会場をウェブカメラ越しに視察してもらうプログラムなどを紹介した。
インフラなどの開発状況では、昨年12月に路面電車の新路線ができ、サーキュラーキーからジョージストリートを通ってランドウィック駅まで運行されていることや2024年の完成をめざしてバランガルーで再開発が進められていること、21年にWホテルやクラウンプラザが開業を予定していることなども説明。さらに世界最大のパイプオルガンを備えるというシドニー市役所などのユニークベニューにも言及した。
メルボルン
ビクトリア州政府観光局日本局長の高森健司氏は、メルボルン コンベンション ビューローの代わりに登場。長く続いたロックダウンが解除され、徐々に徐々に以前の生活を取り戻しつつあり、近くビジネスイベントも再開予定であるとした。ホテルは、2万室超をすでに有するところに22年までに8600室が追加される計画で、Wホテルやマリオット、リッツ・カールトンが開業を予定している。
インセンティブでの過ごし方としては、アートやファッション、グルメ、カフェなどの特徴を生かしてほしいと訴えたほか、「死ぬ前に一度は訪れてみたい」と評される州立図書館に昨年12月に10のパーティー会場や大型キッチンが新設されたこと、テニス全豪オープンの会場となるメルボルン・パークでは2022年に最大1400名収容可能なファンクションセンターが完成予定であることなども紹介した。
パース
ビジネスイベント パースは西オーストラリア州政府観光局日本局長の吉澤英樹氏が代理を務めた。吉澤氏は冒頭、兼高かおるさんがパースについて「世界で一番住んでみたい街」と評したことに触れ、団塊世代の会社オーナーや役員へのプレゼンテーションの際に活用してほしいと期待。また、各州の州都で一番晴天率が高い点や、新型コロナウィルスの市中感染も200日以上なく徐々に州境を緩和している状況などを説明した。
ホテルは、18年から20年にかけてパースで2000室増えており、リッツ・カールトンやウェスティンホテル、ダブルツリーバイヒルトン、ロットネスト島のデラックスホテル「サムファイヤー」などがこの2年で開業。ロットネスト島では昨年グランピングも営業を開始しており、SDGsなどに合わせて注目が高まっているというサステナブルツーリズムのデスティネーションとしての特性も強調した。