豪州、インセンティブ復活へウェビナー、ホテル開業など最新情報を紹介
オーストラリア政府観光局(TA)は11月6日、各地域の専門組織と共同でインセンティブ関連を中心としたビジネスイベントに特化したウェビナー「ビジネスイベント オーストラリア」を開催し、各地の強みや特徴、ホテルの新規開業など現地の最新情報を伝えた。
TA日本局長のデレック・ベインズ氏は冒頭、新型コロナウィルスの感染拡大を抑えることができており「現在の厳しい状況下においても、安心安全を提供できる」とアピール。そして、「インセンティブはかなり前から計画されることを考えると今がその準備を始めるタイミング」であるとし、「オーストラリアのすばらしいパーティー会場や施設、イベント前後の体験を通して世界クラスのイベントやコンベンション、クライアント向けインセンティブを実施」してほしいと呼びかけた。
また、TAパートナーシップマーケティングエグゼクティブの木下百合氏は、豪州がインセンティブデスティネーションとして優れている点として、「安心安全」「少ない時差と通年で過ごしやすい気候」「質の高い食事」「世界に誇る自然と動植物」「インフラの充実」「実績と手配のしやすさ」「多様性のあるプロダクト」の7点を列挙するとともに、各州と共同で誘致のためのインセンティブプログラムを用意していることも強調。オージー・スペシャリスト・プログラムの受講も訴えた。
ケアンズ
ビジネスイベント ケアンズ&グレートバリアリーフからは、トロピカル・ノース・クイーンズランド観光局(TTNQ)セールス&マーケティングマネージャー・アジアの坂本統氏が登場。ケアンズの特徴として「1年中夏」「1時間の時差」「1番近い」の3点を挙げるとともに、豊富なオプショナルツアーを扱うことで利益を確保しやすい点や、各ホテルに日本人スタッフがいたり領事事務所があるなど日本人向けのサービスが充実している点などをアピールした。
また、最新情報としてはクリスタルブルックコレクションの3軒目となるフリンが今月開業予定であるほか、9月にはオークスケアンズホテルが営業を開始。アコーがポートダグラスで2023年にフェアモントブランドで開業を計画。さらに、エスプラネードでは「車より歩行者に優しい街」となるよう工事が進められ、コンベンションセンターや空港も拡張の工事中であることも紹介した。
ゴールドコースト
ゴールドコースト観光局インターナショナル・マーケティング・マネージャー・ジャパンの小林芳美氏は、旅程案に沿って同地域の魅力について紹介。例えば到着1日目には、豪州で最もサービスの提供箇所が多い「コアラ抱っこ」を、2日目のチームビルディングで30以上のコースへ容易にアクセスできるゴルフなど、3日目の自由行動ではセスナ機でグレート・バリア・リーフの南端を訪れたりするアイディアを披露した。
また、テーマパークなどのユニークベニューにも触れたほか、今年1月にも日本から3150名のインセンティブグループを受け入れた実績も紹介。2021年に169室のランガムホテル、2022年に53階316室のドーセットホテルが開業予定であることも説明した。