【コロナに負けず】KPG HOTEL&RESORT取締役社長兼COOの田中正男氏
- 2020年10月21日
機を逃さず迅速な対応で需要を取り込む
沖縄振興に向け人材育成への投資を継続
カフーリゾートフチャクコンド・ホテル
田中 率直に言えば、北海道ではなく沖縄を販売してほしい。北海道は道内の人口が約600万人で、その需要が相当動いていると聞いている。沖縄は人口130万人で、県民の所得も低いので、ぜひサポートしてほしい。
沖縄にはいいところがたくさんある。自分たちでしかできない沖縄の旅行商品を、ホテル担当の営業スタッフと一緒に練ってほしい。まずは旅行会社の皆様に沖縄に来てもらいたい。
田中2019年9月の「ピンクドット沖縄」の様子。前列右から3番目が田中氏 KPG HOTEL&RESORTは単独のホテルグループとしては唯一、沖縄県の「おきなわSDGsパートナー」に登録しており、CSR活動に力を入れている。例えば13年からLGBTQをテーマにしたイベント「ピンクドット沖縄」を共催し、現在はイベントの主催者である一般社団法人ピンクドット沖縄の副理事長を務めている。今年はコロナ禍のため大型イベントの開催は難しいが、11月末に小規模のイベントを開催する。今後も取り組みを継続し、LGBTQ問わず、誰もが簡単に訪れられる沖縄にしていきたい。
11月からは、恩納村とスローフードインターナショナルジャパンと共催で、カフーリゾートのビーチハウスで子ども食堂を開始する。初めての試みで、月に数回オープンする予定だ。また、名護市と「沖縄サンコーストホテル」で子ども食堂を、沖縄市で10代の妊婦をサポートする「若年妊産婦の居場所」に協力していこうと思っている。
「観光立県沖縄」を実現するには、沖縄を背負っていける次の世代、さらにその先の世代にあたる子供たちを育てていく必要がある。観光振興のためには良いハードがあっても人がいなければならない。将来的には大学と協力してホテル経営学部を作り、人材育成に努めたい。そうすることで、今まで観光ホテル産業で働いてきた恩返しをしたいと考えている。
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