京都市、8月のホテル延べ宿泊者数は74.7%減、3カ月連続改善もコロナ再拡大で足踏みか

 京都市観光協会が発表した8月の市内63ホテルの宿泊状況によると、総延べ宿泊者数は前年同月比74・7%減だった。3カ月連続での改善となったものの、7―8月の新型コロナ再拡大を受け、日本人宿泊者数の改善は小幅に。外国人宿泊者がほぼゼロの状態が続いているため、厳しい状態が続いている。

 日本人延べ宿泊客数は同48・2%減と、前月をやや上回る程度。コロナ再拡大で需要回復に歯止めがかかった。外国人延べ宿泊客数は同99・8%減とほぼゼロの状態が5カ月続いている。

 客室稼働率は同60・5ポイント減の22・8%。前月より2・7ポイント改善したが、依然低水準にとどまっている。前年までは外国人宿泊客が高水準に貢献していたため、その影響は甚大といえる。客室収益指数は同75・4%減ながら4カ月連続で改善している。

 同協会は9月以降について、宿泊施設にとって厳しい状況は続くとしながらも、「Go Toトラベル」事業の効果や新型コロナ感染者数の減少がみられることなどから、一定の宿泊者数の回復が期待されるとしている。


情報提供:トラベルニュース社