【コロナに負けず】べっぷ野上本館代表取締役社長の野上泰生氏

収益ポートフォリオの多様化でコロナに立ち向かう
別府は「サバイバル時代」、地域や長期滞在に活路

東京にアパートメントホテルを開業する計画もあったとお聞きしました
シンプルステイ別府の客室。部屋にはオゾン脱臭・殺菌装置を設置している

野上 江東区の住吉地区に50坪の土地を保有しており、6階建てのアパートメントホテルを来年開業する計画だったが、コロナ禍で延期した。22年の終わりくらいには開業したい。現在は駐車場として土地を利用している。

 東京のアパートメントホテルは、自宅と賃貸部分を同じ建物内に持つ「賃貸併用住宅」の収益モデルをイメージしている。住吉地区の場合は40平方メートルの客室を全8室用意して貸し、自宅部分に私が家族と住む予定だ。8室であれば家族でオペレーションが全てできる。こうした形のアパートメントホテルは何軒も増やそうと思っていないが、資金が調達できれば建築会社など組んでモデルづくりに取り組みたいと思う。

 アパートメントホテルは都会の住宅地に作るが、その1階をカフェなどの交流の場、2階を宿舎兼自宅にする組み合わせも検討している。住宅地では地域の人々のたまり場が不足していると思う。東京には若い家族が多いので、例えば親が東京に来た時に近くの泊まる場所として活用してもらい、下のカフェで家族そろって食事をする、といったことができる。アパートメントホテルの付加価値になるし、需要が広がるのではないか。

インタビューを終えて
 今回は別府の旅館経営者で元別府市議会議員の野上氏にお話を伺い、日本全国の観光地同様、COVID-19により大きな影響を受けている別府と、経営されている旅館の現状や、アパートメントホテルでの取り組み、東京でのチャレンジの予定を聞かせていただきました。東京でおやりになろうとしていることは大変興味深く、潜在ニーズに目を向けること、平時より事業ポートフォリオの多角化に取り組むことの大切さを改めて教えていただいた気がします。