宿泊予約が回復傾向か、前払いでキャッシュフロー支援も-トリプラ

  • 2020年6月17日

 宿泊施設向けのオンライン宿泊予約システムなどを手掛けるトリプラによると、1月26日から5月24日までの宿泊予約状況を集計したところ、空室検索数と予約数ともに4月中旬に下げ止まり、回復傾向にあるという。集計は、同社の予約システム「triplaホテルブッキング」を通して実行された空室の検索数と予約件数などについて、システムを利用している約300軒の国内ホテルや旅館のデータを対象に実施したという。

 空室検索の件数は、2月2日の週に最高値となったものの減少し、3連休前後の3月15日からの週は増加したが、その後は再び減少。4月12日の週に底となり、2月2日の週から比べると80%減となったという。また、宿泊予約数は4月12日の週が最低で、最高値と比較すると60%減となった。これに対して5月24日からの週では、空室検索は最高値に比べて40%減、予約数も30%減にまで回復したという。

 このほか、調査では実際の宿泊件数と予約金額についても集計しており、程度の差はあるもののいずれも回復傾向にあるという。

 なお、トリプラは5月12日に、前払いで消費者が宿泊施設を支援できるサービス「未来の宿泊チケット」も提供を開始している。