JATAとANTA、コロナ対応ガイドラインを作成、店舗運営も
日本旅行業協会(JATA)と全国旅行業協会(ANTA)は5月14日、新型コロナウイルス感染症の拡大予防と社会経済活動の両立を図る「旅行業における新型コロナウイルス対応ガイドライン(第1版)」を作成し、観光庁に提出した。新型コロナ対策専門家会議の提言を受け、旅行業における当面の対策をまとめた。
ガイドラインでは、感染防止対策として従業員、関係者、客の健康と安全を第一に、旅行会社店舗カウンターにおける接客や旅行中の対策にも触れている。店舗については事前の来店予約を促すほか、アクリル板や透明ビニールカーテンなどで飛沫感染を防ぎ、アルコールなど消毒設備の設置を示した。旅行業務では、旅程に組み込む訪問先が適切な感染防止策を取っていることを確認し、いわゆる「三蜜」を避けるため小グループに分けたり、時間差をつけた入場などの工夫を行うよう明記した。食事についてもイスを間引くなど、距離の確保に留意するよう促した。
また、従業員に対しては健康管理を徹底し、テレワークや時差出勤を推奨。休憩時も含めて業務中は、従業員間の距離を2メートル以上確保するよう努めることを示した。新型コロナウイルス感染症対策専門家会議が発表した「人との接触を8割減らす、10のポイント」や「『新しい生活様式』の実践例」を従業員に周知するよう求めた。
JATAとANTAでは今後、交通・宿泊など各業界のガイドラインも公開されていくことから、それを踏まえて改訂をしていくとしている。
ガイドラインの全文はJATAホームページで見ることができる。
情報提供:トラベルニュース社