【コロナに負けず】リベロヴィアッジ代表取締役社長の矢追剛氏

来年はいかがでしょう

矢追 来年は前半がコロナ前の3割から4割、7月からは5割から6割くらいには戻るのではないでしょうか。基本的には厳しく見るようにしています。

 観光需要に関しても、2021年通年で2019年比で3割から5割程度ではないかと。

旅行会社の数はどのように変化するでしょうか

矢追 弊社もそちらに入るかもしれないが、中小企業は4割くらい消えてもおかしくない。倒産はそれほどないと思うが、廃業は多いと私は思います。

 そうしたなかで弊社としてはシェア拡大をめざしていきます。需要が5割から6割までしか回復しなくても、7割程度の成果を上げていきたいです。

取引先などとの関係で不満や要望はありますか

矢追 一番は航空会社のオートリファンド問題ですね。取るときは1円でも厳しく取るにもかかわらず…。

 ただし、ホールセラーと旅行会社の間では多少はありだと思います。弊社も以前は支払いを待ってもらったことがありましたし、逆に今は小規模なところではマイナス計上となっているホールセラーもありますね。

 顧客への返金については、今は航空会社からの返金を待たずに実行しています。

 また、日本旅行業協会(JATA)については、コロナ収束後の大々的な宣伝、需要喚起には期待しています。

旅行業界へのメッセージがあればお願いします

矢追 最低1年、おそらく1年半は、今のままでいくしかありません。他の会社もそう捉えていると思いますが、現状に近い状態で生き延びられる方法をまずは考えましょう。屋号と会社を存続させることが一番重要なことではないでしょうか。

ありがとうございました