3月の出国者数は86%減、コロナ拡大で記録的下げ幅に
日本政府観光局(JNTO)によると、今年3月の日本人出国者数(推計値)は前年比85.9%減の27万2700人で、SARS流行時に記録した2003年5月の55.6%減を大きく上回る、過去最高の下げ幅となった。新型コロナウイルスの感染拡大による需要減退で旅行会社がツアーの催行を中止したほか、航空各社も大幅な運休・減便を実施。外務省による感染症危険レベルの引き上げや、諸外国政府による日本人の入国規制やなども大きく影響した。
昨年の出国者数は5.9%増で過去最高の2008万669人(推定値)を記録したものの、今年は1月から減少を継続。1月は4.9%減の138万762人、2月は14.2%減の131万6820人で、3月までの累計は39.6%減の297万300人となった。観光庁によれば、下げ幅は4月も拡大する見込み。