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週間ランキング、1位はHIS澤田秀太氏、2位はZIPAIRの内装公開

ZIPAIRのB787型機

[総評] 早いもので、2019年もあと10日あまりとなりました。来週金曜日の朝刊で年間のランキングをお届けして休刊期間に入る予定ですので、年内の週間ランキングはこれが最後となります。

 今週のランキングでは、エイチ・アイ・エス(HIS)の役員体制変更が1位となりましたが、なかでも澤田秀雄氏の長男である澤田秀太氏が非常勤ながら取締役に就任することは大きな注目を集めたのではないかと推測しています。秀太氏はクルーズ旅行のOTAを経営されていて昨年5月にはインタビューも掲載しましたが、その時もその週で最も注目された記事となっています。

 HISはロゴを変えたり持株会社制への移行を表明したり、非常に大きな変革の最中にいる印象で、そういった話題は来週の年間ランキングでも上位に入ってくるはずですが、今回の役員体制変更もその流れのなかのひとつなのでしょうか。いずれにしても、秀雄氏の圧倒的な存在感と逆にそれに依存しかねないリスクは諸刃の剣であり、今回のような動きにもそのリスクをなんとかしようという意図はきっとあるのではないかと思います。

 続いて2位は、日本航空(JL)の新LCC子会社「ZIPAIR Tokyo」の進捗です。機材の内装が発表されたもので、ビジネスクラスのような「ZIP Full-flat」クラスが印象的です。「ような」と書きましたが、実際には普通モニターが設置される場所にシートポケットがあるだけであるなど、いわゆるビジネスクラスとは異なります。

 おそらく来春に詳細を発表する予定のアンシラリー販売にタブレット端末の有料貸し出しなども入ってくるのではないかと想像していますが、座席クラスによってサービスが変わるのではなく、座席の広さと機能もサービスの選択肢のひとつというのがZIPAIRの考えるクラス分けということになります。

 ちなみに、このようにビジネスクラスのような外観なのにビジネスクラスとは呼べないなど、シートをファースト、ビジネス、エコノミーなどの言葉で一般化しにくい状況は、FSCを含めてますます広がっていくと思われます。例えばデルタ航空(DL)はメインキャビンでウェルカムドリンクとホットタオルを提供しているわけですが、これと他社のエコノミーが同列に扱われれば旅行者はより良いものを選択する機会をひとつ奪われることになります。

 もちろん、かといって各社固有の座席名をそのまま並べてもほとんど意味はなく、となるとATPCOが導入を進めている航空券の比較検索規格「Next Generation Storefront(NGS)」などがこれからの業界を席巻していくのではないかと感じます。

 さて、今週はこのほか業界とは無関係な話をひとつ。右の写真は見ての通り卓上ポットと湯呑で、昨年11月からずっとオフィスで使用しているものなのですが、とても良い効果をもたらしてくれています。ポットの容量は1リットルで、毎日これでお茶を1.5リットルほど飲んでいるのですが、まず何が良いかというと仕事の集中力が増しました。

 弊社オフィスには紙コップの飲料を1杯10円で買える素敵な自動販売機があるのですが、これを利用していたころは結構頻繁に席を立っていて、気分転換の効果はあったものの今思えばデメリットも大きかったように思います。これに対して今は、自販機で買うのよりも美味しいお茶が手元にあり、湯呑にそれを注ぐというわずかな動作がちょうど良い気分転換となっています。

 また、健康面でも良い影響が出ました。当初は出張で買った中国茶などを好んで飲んでいたのですが、今年の3月ごろから妻の出身地である島根県の「出雲十福どくだみ健康茶」というものに変えたところ、(その効果かは不明ですが)4月か5月くらいからある体調の変化を感じるようになりました。

 具体的にいうと、いわゆる「お通じ」が劇的に改善したのです。それまでは典型的な過敏性腸症候群というやつで、何年ものあいだ毎日トイレが苦痛で仕方なかったのですが、4月くらいからは非常に快適な状態が続いています。いざ改善してみるとこんなに幸せなことはないと笑ってしまうほどで、個人的には今年一番の大ニュースです。

 同じような悩みを持つ方も多いと聞くところで、同様の効果が得られるか分かりませんが、味も良いですし(イメージとしては「爽健美茶」のような)、また話を戻せばお茶の種類に関係なく毎朝のルーティーン形成など仕事にも好影響が期待できますので、ご興味があれば是非試されてはいかがかと思います。(松本)

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