ノルウェーがワークショップ、写真映えや「スヴァルバール諸島」などアピールも
ノルウェー政府観光局は9月25日、東京で「ノルウェーワークショップ 2019」を開催し、午前の部でパネルディスカッション、午後の部でワークショップを実施した。ワークショップにはフィヨルド・ノルウェー観光協会やデンマーク政府観光局など計21社・団体がセラーとして参加したほか、6回目の開催にして初めてノルウェー政府観光局のアジア地区リーダーのイングン・サウスハウグ氏が来日した。
パネルディスカッションには、地球の歩き方編集部の小山田浩明氏、フィンコーポレーション代表取締役の美甘小竹氏、ライター・フォトグラファーの伊佐知美氏が登壇。ノルウェー政府観光局日本代表のチェル・エレフセン氏がモデレーターとなり、ノルウェーの最新トレンドや課題について各氏がコメントした。
まず、「ノルウェーはどういう場所か?」との問いには、3人が共通して「写真映えする」と回答。写真撮影をメインに仕事をしている小山田氏は、「ノルウェーはいつ訪れても良い写真が撮れる」と絶賛。また、エレフセン氏は「ノルウェーに来る人はシルバー層が多いので、若い世代にも来てもらいたい」と述べたところ、美甘氏は「今の若者は写真をSNSに載せるなど発信力があり、ノルウェーの魅力を広める力があると考えている。今後、若い世代を北欧へ連れて行くための商品を作っていきたい」と展望を語った。
一方、課題もあり、伊佐氏はノルウェーを訪問した際に物価の高さに驚いたという。それに対して美甘氏は、「夏は観光客が増えるため、ホテルは混むし値段も高くなる。しかし、秋や春など少しシーズンをずらしてみると、夏に比べてリーズナブルに観光することも可能だ」とアドバイスした。
また、エレフセン氏が「ノルウェーで最も好きなスポットは?」と聞くと、小山田氏と美甘氏は「スヴァルバール諸島」と答えた。小山田氏は「観光地では“世界最北の場所”と言われているが、意外と簡単に行ける。一度行くと人生観が変わる場所」と語り、美甘氏も「弊社のお客さまをパッケージツアーで案内したが、とても好評だった」と称賛した。
伊佐氏は「ベルゲンの町並み」と答え、「フロムのエーゲル風のレストランで地元の人とビールについて語りながらいただいたランチが楽しかった」と体験談を語った。この話を聞いたエレフセン氏は、「エーゲルの建物は、バイキング時代を連想させる。実は古代のノルド語で『バイキングのように行こう』を『ゴーバイキング!』と言う。意味は『旅に出ましょう』。ぜひ、これから冬を迎えるノルウェーを『ゴーバイキング!』の気持ちで体験していただきたい」と期待を述べ、パネルディスカッションを締めた。