京都祇園で観光マナー啓発、スマホアプリや巡視員で
京都市と近畿運輸局は9月30日―12月8日、観光客のマナー違反が地域の課題として顕在化している同市東山区の祇園町南側地区でマナー周知・啓発に関する実証事業を行う。一層の観光客の増加が見込まれる本格的な秋の観光シーズンにあわせて行い、効果を検証することで恒常的なマナー向上につなげる。
同地区では、近年の観光客の急増で観光マナーの悪化が、地元住民の間で問題に。これを受け、6月に地元協議会や東山警察署,学識経験者などでつくる「祇園町南側地区における観光客へのマナー周知・啓発検討会」を組織し、マナー周知に向けた施策を検討してきた。
今回は、インバウンド向けアプリをインストールしているスマートフォンや、旅館ホテルで貸し出すスマートフォン利用者に対し,マナー情報をプッシュ通知。現地では、英語や中国語対応の巡視員の巡回、監視カメラ設置を周知するポスターの掲示を通して観光マナー順守を呼びかける。
実証事業の前、実証事業中には地域住民や観光客を対象にアンケートを実施。監視カメラなどを活用したマナー違反件数などを分析するなどして区化を検証する。
また、検討会構成員である東山警察署、京都女子大学生活デザイン研究所なども同地区でパトカー巡回やマナーアップキャンペーンなどのマナー啓発事業を実施する。
情報提供:トラベルニュース社