法隆寺に「門前宿」、和文化体験で参道を活性化

 和空プロジェクト(大阪市北区)は8日、 聖徳太子1400年御遠忌を2年後に控え、 かねてより準備をしていた和文化体験型の宿泊施設、 門前宿「和空 法隆寺」(奈良県斑鳩町)を開業する。世界遺産「法隆寺」南大門前の参道活性プロジェクト第1弾事業として実施。和モダンな和みの和空間で和文化体験を通じ、日帰りのピンポイント通過型観光から滞在回遊型観光を目指す。

門前宿「和空 法隆寺」

門前町のにぎわいを創出する「参道活性プロジェクト」

 寺社の参道や門前のにぎわいを創出。 地区内外の人の交流を生み出し、 寺社振興・地域振興を推進して縁を取り結ぶ。 「ひとりでも多くの方に寺社へ足を運んでもらうために」を活動理念として掲げている一般社団法人全国寺社観光協会が監修・推進するプロジェクトで、 その一環として和空プロジェクトが、 門前宿や宿坊型ホテルを創設することにより参道活性化に貢献し、 寺社振興を地域振興へとつなげ、 地域を元気に、 ニッポンを元気に、 を目指してていく。

西方館(本館)ロビー

参道活性プロジェクト第1弾

 日本初の世界遺産・法隆寺の参道に開業する門前宿「和空 法隆寺」は、 「ひとりでも多くの方に寺社へ足を運んでもらうために」を活動理念として掲げている一般社団法人全国寺社観光協会(本部事務局:大阪市北区/近畿経済産業局2018年第2回関西インバウンド大賞特別賞[新規性・独創性部門]受賞)が監修する「参道活性プロジェクト第1弾」となる和文化体験型の宿泊施設だ。

館内装飾

規制緩和第1号ホテル

 法隆寺を中心とした「まちなか観光」を実現するため、 斑鳩町が平成26年(2014)に条例を改正、 用途制限を緩和したことによって実現した規制緩和第1号ホテルで、 歴史文化資源豊富な斑鳩の里の景観に配慮した建物となっている。 設計施工は積水ハウス(大阪市北区)が担当。

ギャラリー

奈良の課題:日帰りの通過点から滞在回遊型へ

 奈良県はこれまで、 歴史観光地として知名度抜群で年間1,000万人以上の来訪者がありながら、 宿泊施設の絶対数が少なく、 とくにインバウンドの9割が日帰りの通過点となっていることが課題となっている。

 今回、 世界遺産法隆寺の参道にユニークな和文化体験型の門前宿が誕生することによって、 奈良・斑鳩・法隆寺観光が滞在回遊型に変化していく契機となることが期待されている。 9月3日に開催された完成披露のレセプション内覧会には、 奈良県知事や斑鳩町長なども列席、 門前宿の誕生に寄せられる期待の高さがうかがわれる。

門前風呂

和みの和空間で和文化体験

 和みの和空間を提供する門前宿「和空 法隆寺」の館内には、 畳敷きにローベッドを配した和モダンな寛ぎの客室を中心に、 茶道・華道・書道・香道など各種「和カルチャー・いろはのい体験」ができる100畳の大広間、 奈良の地酒を味わいながら日本の歴史や文化、 仏像トークが楽しめる法隆寺Gallery BAR(ギャラリー・バー)、 日本の風呂文化のルーツでもある寺湯の流れを汲む貸し切り可能な門前風呂などがある。 そのほか門前宿に宿泊することで初めて感じることのできる法隆寺の夜や朝の凜とした空気感も心ゆくまで楽しめる。

大広間(100畳)

客室(ジュニアスイート)

 料理は全日本調理師協会名誉会長・神田川俊郎(北新地「神田川」店主)監修

 食事は、全日本調理師協会名誉会長で北新地「神田川」店主・神田川俊郎氏の監修により、 夕食は大和牛や大和肉鶏、 伝統大和野菜など地域の食材を活かした門前懐石料理や特別精進料理が中心。 また朝食は、 朝からすべて手作りの健康和食バイキング料理を提供する。

料理監修 神田川俊郎(北新地「神田川」店主)

夕食「特別門前懐石」イメージ画像

朝食「健康和食バイキング」イメージ画像

「和空 法隆寺」施設概要

【施設名称】 門前宿「和空 法隆寺」(もんぜんやど わくう ほうりゅうじ)
【所在地】奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺1丁目5-32
【管理・運営】 株式会社和空プロジェクト
【設計・施工】 積水ハウス株式会社
【宿泊開始日】 2019年9月8日(日)
【構造】軽量鉄骨造、 2階建、 2棟(西方館・東方館)
【敷地面積】 4375.14平方メートル (西方館2318.70平方メートル ・東方館2056.44平方メートル )
【延べ床面積】西方館 1436.48平方メートル ・東方館 1498.49平方メートル 、 計2934.97平方メートル
【総客室・定員】 60室 / 141人
【共用施設】 大広間、 門前風呂、 ギャラリー、 ラウンジなど
【宿泊料】 1泊2食付:18,500円(税別)~
【公式ホームページ】  https://waqoo-horyuji.com/

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情報提供:トラベルニュース社