ホテル予約の決め手は「口コミ」/トリップアドバイザーが調査
旅行先を決めたり、ホテルなどの予約にネット上の口コミが及ぼす影響をトリップアドバイザーが調べた。トリップアドバイザー利用者の7割以上が、滞在先や食事をする場所、ツアーやチケットなどを選択する前に必ず、または頻繁に口コミをチェックしていることがわかった。
調査は、2019年5―6月にかけて、12カ国・地域(オーストラリア、中国、フランス、ドイツ、インド、イタリア、日本、シンガポール、スペイン、台湾、イギリス、アメリカ)におけるトリップアドバイザーの利用者2万3292人によるアンケート結果をまとめた。調査対象者は、過去1年間にトリップアドバイザーを利用した旅行者。調査結果は、参加マーケット全体におけるトリップアドバイザー利用者の居住地に関するプロファイルデータを反映させている。
調査結果によると、宿泊施設を予約する場合、5人のうち4人の割合(81%)で、滞在先を決める前に必ず、またはひんぱんに口コミをチェックしていると回答。また、ほぼ同じ割合(79%)で、条件の似ている2つの宿泊施設のいずれかを選ぶ際、評価の高いホテルを予約する傾向があり、半数以上(52%)は口コミのないホテルは予約しないと回答している。
さらに回答者の78%は、最新の口コミに注目しており、他の旅行者の新鮮な視点を知りたいと思っていることが分かった。反面、約4割は、極端なコメントは無視すると回答。55%は、全体的な意見をつかむために複数のページでいくつもの口コミをチェックしている。平均するとホテルやレストランを予約する前に9件の口コミをチェックしていることから、トリップアドバイザーでは「客観性を重視し慎重に行き先を決めていることがうかがえる」としている。
本調査では、トリップアドバイザーを利用する理由も尋ねた。主な理由として挙げられたのは「具体的で有用な口コミ(70%)」「コンテンツの正確さ(62%)」「幅広い旅行コンテンツ(62%)」だった。その結果、ホテル、レストラン、ツアー、チケットの口コミについて85%が、トリップアドバイザーで読んだ口コミは正確だったと回答し、86%がトリップアドバイザーのおかげで安心して予約できるとした。
トリップアドバイザーでは「これらの調査結果から、旅行を計画するにあたり、実際にそこを訪れたことがある人のリアルな視点を知ることが、いかに重要かが分かります」とコメントしている。
情報提供:トラベルニュース社