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ドバイ万博、20年開催へ準備進む、日本から最大10万人めざす

  • 2019年7月30日
ラマダタン氏

 来年10月に開幕予定のドバイ万博でデスティネーションマーケティング局長を務めるスマンティ・ラマダタン氏がこのほど来日し、本誌取材に対して万博の概要を説明するとともに日本から最大10万人の来場者を獲得したいと意欲を語った。

 ドバイ万博は2020年10月20日から21年4月10日までの約半年間を開催期間として開催されるもので、192ヶ国が出展する。ラマダタン氏によると、万博が1851年にロンドン万国博覧会が開催されてから約170年の歴史を持つなかで、中東・アフリカ地域が開催地となるのはドバイ万博が初めてであるほか、規模の大小はあるもののすべての国が1つのパビリオンを出展するのも今回が初めて。

 会場内では、「心をつなぎ、未来をつくる」のテーマのもと「モビリティ」、「持続可能性」、「機会」の3つのエリアに分かれて各国がパビリオンを展開。例えば日本は「機会」のなかで、「参加・同調・行動」をキーワードとした展示を実施する。また、会場内の特徴として、レストランなど飲食のできる場所が200ヶ所以上用意され、全世界から54種類の料理が提供される計画。土曜日から水曜日は午前1時、木曜日と金曜日は午前2時まで開場し、アルコールも楽しめることもアピールしていく。

会場イメージ図

 ラマダタン氏は、ドバイがもともと180ヶ国の国籍を有する人々が居住するなど多様性を持った場所であり、万博の開催地として優れた素地があるとアピール。来場者数は2500万人を想定しており、そのうち70%を海外からと設定しているという。

 日本からの訪問者は最大で10万人を想定。ドバイへの年間の日本人訪問者数が10万人前後であることからすると高い目標設定だが、ドバイだけでなくアブダビからもアクセスしやすい場所であること、エミレーツ航空(EK)やエティハド航空(EY)の旅客のストップオーバー需要も期待できることなどから非現実的な数値ではないとの考えだ。

 プロモーションでは、旅行会社経由での取り組みを重視し、レジャーを中心に女子旅や学生旅行などもターゲットとしつつ、インセンティブなど多様なセグメントに対して働きかけていく方針。現在は入場券の販売代理店の選定作業中で、15社から20社の旅行会社が興味を示しており、今秋には決定したいという。なお、入場券は1日パスが33米ドル、3日間パスが71米ドルで、65歳以上と6歳以下は無料。学生割引も用意する。