アエロメヒコ、業務渡航セミナー初開催、主要都市への利便性訴え

  • 2019年7月4日

AM日本支社長の加藤氏 アエロメヒコ航空(AM)はこのほど、東京と大阪、名古屋の3都市で「コーポレートセミナー」を開催した。業務渡航系旅行会社のみを対象としたもので、AMとしては初の試み。AM日本支社長の加藤欣弥氏はセミナー開催の目的について、「皆様の次の商売に繋がるヒント」を提供することであると説明。そのうえで、AMは単なる座席販売でなく「価値を売る」ことを重視しているとアピールし、プロダクトやサービスの概要だけでなく、参加した旅行会社スタッフが出張者へ提供可能な付加価値も得て帰ってほしいと語りかけた。

 セミナーでは、AMから路線網やサービスについて説明。路線網では、日本発の業務渡航需要で利用の多いメキシコの都市上位6都市がレオン、アグアスカリエンテス、モンテレイ、ケンタロ、サンルイスポトシ、グアダラハラの順となっており、メキシコシティが入っていないことを紹介。メキシコシティへの直行便では全日空(NH)と競合しているものの、これら6都市を含めた乗り継ぎに目を向けると、乗り継ぎに要する時間が短く、万が一の遅延発生時などでも利用可能な便の選択肢が多いことなどがAMの強みであると紹介した。

 このほかサービス面では、搭乗クラスごとのサービスやFFP「クラブプレミエ」などを紹介。このうちビジネスクラスの機内食については、和食が高評価を得ており、特に現地発便では人気が高いことから事前予約を推奨。手配上の注意点として、事前予約はAMウェブサイトで48時間前まで受け付けており、表記は英語またはスペイン語のみであるものの、日本語での操作手順の解説も用意していることも説明した。

 なお、セミナーではメキシコでの駐在やビジネス展開の現状などについて、日本通運で航空事業支店国際貨物部次長を務めメキシコ駐在の経験もある副島哲郎氏がゲストスピーカーとして説明。日系企業の進出と在留邦人数が右肩上がりに増えて法人数は1100社を超えていることや、残業をいとわない、愛国心が強い、といったメキシコ国民の印象を紹介したほか、AM便についても「トランジットが理想的。また、(日系企業が米州の拠点とすることが多くメキシコからの出張の機会も多い)米国への路線も充実していて利便性が高い」とアピールした。