フィジー、直行便で需要倍増、「世界一幸福」なホスピタリティもアピール
フィジー政府観光局は、フィジーエアウェイズ(FJ)による成田/ナンディ線が7月3日で再就航1年を迎えるにあたり、旅行会社向けのセミナーと商談会を開催した。フィジー各地からホテルや航空会社、クルーズ会社、ランドオペレーターなど主要サプライヤー13社が来日した。
セミナーでは、フィジー政府観光局アジア担当リージョナル・マネージャーのキャシー・コヤマインボレ氏の「ブラ!(こんにちは)」の豪快な挨拶からスタート。歌とダンスで文化を伝承したフィジーの歴史にちなみ、キャシー氏が手振りによるダンス「エ・ラ・ヴォゼ」を参加者に手ほどき。打ち解けた雰囲気の中、直行便の復活後の渡航者数の伸びに謝意を示しつつ、今後のさらなる協力を求めた。
続いて同局の日本事務所旅行業界担当マネジャーの瀬戸敦子氏が基本情報として、コーラル・コーストやママヌザ諸島、ヤサワ諸島など7地域の特徴を紹介。ダイビングやゴルフなどのレジャー、カバの儀式など伝統文化や郷土料理について説明。また「フィジーの人たちは赤ちゃんや子供をあやすのが上手なので、ファミリーでの旅行にも適している」と様々なターゲットにも適していることをアピールした。
さらに「毎年発表される『世界幸福度調査』の直近4年間のうち、3度も1位に輝いた。空港での歓迎の歌、お別れの歌など、美しい歌声も記憶に残る」と魅力を伝えた。
また瀬戸氏は、日本人訪問者数について、FJの再就航により2018年は前年比156%増の1万1903人となったことを報告。「2019年に入ってからは1月から4月で5000人弱、5月には944人と、今年も前年比141%の順調な推移を見せている」といい、好調ぶりをアピールした。
FJからは日本地区代表の村上昌雄氏が登壇し、2018年は売上が約500億円を超え、利用者数は一昨年より10万人多い約170万人を達成したことを報告。さらにワンワールドに加盟したことにより、今年2月から開始した日本航空(JL)を含めて現在14の航空会社とコードシェアを実施しており、今後も拡大していく意欲を示した。
2019年は11月にA350型機をナンディ/ロサンゼルス線から導入予定。また、旅行会社への販売促進のヒントとして、燃油サーチャージがかからないことを強調。さらにダイビング、ゴルフなどを目的とする旅客向けに、通常の23キログラムの受託手荷物に加えてスポーツ器材1個を無料にするサービスも紹介した。