政府、20年訪日客4千万人へ「観光ビジョン実現プログラム」策定 城泊など新コンテンツ開発も
政府は6月14日、2020年の訪日外国人客数4千万人など国が掲げる観光目標に向けた1年間の行動計画「観光ビジョン実現プログラム2019」を決定、発表した。
プログラムは、16年に決定した「明日の日本を支える観光ビジョン」で設定した目標達成に向け、定めるもの。19年8月から今年5月まで有識者による「観光戦略実行推進会議」を10回開き、同日開いた観光立国推進閣僚会議で決定した。
内容は、(1)外国人が楽しめる環境整備(2)外国人が喜ぶ観光コンテンツの充実(3)日本政府観光局と地域の適切な役割分担と連携強化(4)出入国の円滑化−の4本柱。外国人の地方への誘客、消費拡大につなげていく。
具体的には、(1)は多言語対応や無料Wi−Fi、キャッシュレスなど受入環境の整備、(2)は国立博物館・美術館の夜間開館や「寺泊」や「城泊」、スノーリゾートの再生など地域の観光コンテンツの開発、(3)は観光地整備に取り組む地域について、JNTOが魅力を海外に一元的に発信するための体制強化−などを打ち出している。
情報提供:トラベルニュース社