スイス / 最新「ハイキングコース」レポート

  • 2019年6月19日

 夏本番を目前に控えた、爽やかな気候のスイスから届いたハイキングルートの最新情報をお伝えいたします。

 是非、スイスへのご旅行をお勧めする際に、また、スイスへ出発前の方などに、ご活用ください。

  ■ ツェルマット周辺
◎ ローテンボーデン~リッフェルベルク(リッフェル湖に映る逆さマッターホルン眺望ハイキング)
ゴルナーグラート展望台は残雪がほとんど見られず、観光可能です(頂上の見晴台も残雪無し)。

 ローテンボーデン駅からリッフェルゼーまでは、約60%以上が雪に覆われています。

 リッフェルゼーは90%以上が未だ凍ったままです。

 コース中盤の日が当たる箇所は残雪が少なくなりつつありますが、中盤から終盤にかけての日陰が多い箇所は、未だかなりの残雪があり(深さ約30cm以上)、オープン予想時期は早くても6月最終週から7月第1週目になりそうです。

 以下、オープンまでのハイキングコースの代案となります。

  * リッフェルアルプ駅で下車後、リッフェルアルプリゾートまでの周回コース
一部ぬかるみはありますが、残雪はありません。

 オキナグサ、リンドウ、イワカガミダマシ、キンバイソウ、アネモネ、スミレが見ごろで、数日後にはアルペンローゼも見られるハイキングコースです。

  * フィンデルバッハで下車し、ウィンケルマッテン村を経由してツェルマットまでのコース
残雪は一切無しで、現在最もお花が綺麗に咲いています。

  * ツェルマットエリア、その他のハイキングコース・リッフェルベルク~リッフェルアルプ~フィンデルバッハ
残雪も無くハイキング可能ですが、斜度があるため、グループでのハイキングにはあまり向かないコースです。・リッフェルアルプ~グルン湖~グリンジー湖~ライ湖~スネガ間
残雪も無くハイキング可能です。・スネガ~フィンデルン村~ツェルマット
残雪も無くハイキング可能です(現在花が一番綺麗なエリア)。・ブラウヘルト~シュテリゼーの往復
一部残雪はありますが、ほぼ問題なくハイキング可能です・シュヴァルツゼー~フーリ~ツェルマット
残雪もかなりあり、ハイキングは難しく、お勧めできません
■ グリンデルワルト周辺
◎ アイガーグレッチャー~クライネシャイデック
スタート地点から残雪が多く、雪で覆われている箇所が多数あり、雪の斜面を下れる技術が必要となります。団体でのハイキングは難しく、お勧めできません。

 代案として、下記コースをお勧めいたします。

  * クライネシャイデックから下
(クライネシャイデック~アルピグレン、アルピグレン~ブランデック、ブランデック~グルンド)
* クライネシャイデックからファルボーデンゼーの往復
* クライネシャイデック~ウェンゲンアルプ、ウェンゲンアルプ~ウェンゲンのハイキング
◎ 高山植物
アイガーグレッチャー周辺は残雪のため、高山植物は一切見られません。

 コースの中盤ではまだ残雪は多くありますが、クロッカス、オキナグサ、イワカガミダマシが徐々に顔を出し始めました。

 クライネシャイデック周辺では、若干の残雪はありますが、歩くのには問題ありません。

 現在クロッカス、オキナグサ、イワカガミダマシ、セイタカセイヨウサクラソウが見ごろを迎えています。

  ◎ メンリッヘン~クライネ・シャイデック
メンリッヘン小屋までの道は除雪されています。それ以降も除雪はされておりますが、雪融け水で道がぬかるんでいる状態なので靴が浸水します。

 ハイキングスタート地点より20分ほど歩いた所(ホーレンシュタインへの分岐を少し越した辺り)で除雪されていない雪の斜面になるため、通行は完全に不可となります。

 Wengen村の観光局長によりますと、ハイキング・コースのオープンにはあと2週間ほどかかる模様です。

  ◎ その他のコース
* クライネシャイデック~アルピグレンコース
コース上に残雪は見られず、標高が下がるにつれ、様々な種類の花が多く咲いています。

  * クライネシャイデック~ウェンゲンアルプのコース
残雪もなく、雪化粧の三山が美しく望めます。

 また、コースの両側にたくさんの花がく咲いています。

以上、今季第1回目のレポートをお届けいたしました。

情報提供:株式会社 クオニイジャパン日本海外ツアーオペレーター協会