タビナカOTAに新機軸、オランダ発、施設チケット専門「Tiqets」が日本上陸
まずは訪日、国内施設契約に注力
使いやすさと利便性で他を圧倒
荒木 ライバルは、日本には事実上ないと思う。海外では、GetYourGuideとViatorはベンチマークとして常にチェックしている。
Tiqetsの強みは、施設に特化することで利用者のリピート率がかなり高くなること。Tiqetsの利便性を体験してしまったら、他のOTAだともの足りなくなってしまうのではないか。ルーブル美術館を予約するにしても、Tiqetsであれば当日でも予約することができ、予約をしたらスマホにバーコードが送られてくるので、それを提示するだけで入館できる。
朝早くから並ばないとチケットを購入できないような人気の展示も、並ばずに観られるチケットを販売することも可能だ。恐らく、値段を倍にしても売れるだろう。このような実績を多く積めば、施設側もTiqetsへ優先的に商品化する権利を与えてくれるはずだ。
また、一般論として施設を扱うのは収益性の観点などから難しい部分もあり、それもTiqetsの優位性につながっている。
荒木 ベンチャー企業を経営するうえでは、無事に事業が立ち上がるかどうかが分かれる分岐点がある。そこを超えないと永遠に赤字で、効率も悪い。そのブレークイーブンポイントまで、どれくらい短時間で達成できるかが勝負になる。投資するだけの状態から利益を回収する状態に、どのタイミングで切り替えるか。日本へ向けた展開については、年内には切り替えのタイミングを決めなくてはならないと考えている。
元々、自分がTiqetsに関わることになったのは、Tiqetsの本社の代表から「日本での営業が上手くいかない」と相談されたこと。自分も、ベルトラ時代を通じて事業を立ち上げるのがいかに大変かは分かっている。だから応援したいと考えた。
今はTiqetsの日本支店は立ち上げなので、私も現場で走り回っているが、事業を上手く軌道に乗せることができたら若いトップを早く見つけて託す。私は影で応援しながら、後輩と組織を育てることで お役に立てていければと願っている。