週間ランキング、1位はHIS決算、2位はSQ「スーパーフード」機内食

[総評] 今週は、エイチ・アイ・エス(HIS)の第2四半期決算の記事が1位でした。最近の当欄はHISのコメントばかり書いているような気がしますが、それも不思議ではないほど業績は好調なようです。ある連結子会社の方とお話していた際には、2桁増の要求に応えるのが大変だと漏らされていましたが、達成されるのですから凄いことです。

 世の中には、例えば東芝の「チャレンジ」のように厳しい目標設定が社員や組織を壊していったケースもありますが、HISについてはどうなのでしょうか。もちろん不正はないでしょうけれども、澤田秀雄氏のカリスマ性を失って高い目標設定だけが残るようなことがあると、なんとなくきな臭さが生じてきそうな気がします。

 …と毎度毎度、HISの話題となると同じような帰結になってしまうのが悪い癖、というか私の芸のなさで、考えはじめると悲しくなるので話題を変えます。

 続いて2位に入ったのはちょっと意外なところで、シンガポール航空(SQ)が日本路線の機内食に「スーパーフード」を取り入れた記事でした。スーパーフードとは「有効成分を突出して多く含む食品」だそうで、米国やカナダでは1980年頃から言葉として使われていたということです。

 約40年前からということも驚きですが、上記の説明を拝借したサイトが「一般社団法人日本スーパーフード協会」で、そんな団体があることにも驚かされました。それだけブームであるか、それを通り越して定着しているということでしょう。SQの機内食も、業界誌でこれだけ注目されるということは、結構な反響があるのではないかと思います。

 健康ブームといえば、実は本稿を書いている金曜日に健康診断があったのですが、月曜日にふと酒を控えてみようかと思いたって木曜日までの4日間をアルコールなしで過ごしました。飲まない方からすればだからなんだという話ですが、私にとってはおそらく2日連続での休肝日ですらこの10年超で初めてで、業務の山場となる夕方を迎えては「この後に飲めないなんて」と心底絶望する毎日でした。

 当然、これまでの健康診断でも前日のタイムリミットぎりぎり(というかそれなりにオーバーして)飲酒しており、今回の結果がどうなるのか楽しみではあります。まあ逆に慣れないことをすると、という考え方もありますが、そもそもは「我慢しようと思えばできるし」と言いたいがためのみみっちい努力ですので、どちらに転んでも構いません。ということで、そろそろ本稿を書き終えて数日ぶりの燃料補給へ出発することにします。

 なお、話がそれてしまいましたが、今週8位に入ったバードウォッチング専門旅行会社ワイバードの山本幸正社長のインタビューは「専門性で生き残る」企画ならではの充実した内容で、一読者としても大変興味深く読みました。媒体側としては本当はこういう記事が1位になってほしいところで、記事タイトルやサイトデザインなどでそういった魅力や記事の価値をよりわかりやすくお示しする努力を続けていきたいと考えています。(松本)

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