和歌山県紀南エリアの移動スムーズに JR西日本、地元交通3社で連携

 JR西日本和歌山支社は5月20日、南紀白浜エアポート、明光バスの白浜をはじめ和歌山県紀南エリアの交通関連事業者3社で包括連携協定を締結した。鉄道、航空、バスの相互連携でシームレスな移動を実現、観光客の受入態勢を整備し地域活性化につなげる考えだ。

 紀南エリアでは、各事業者が個別に交通事業を展開し、目的地までの不便さや待ち時間の長さなど、観光面で課題を抱えている。さらに多言語対応や乗り継ぎの困難さなど訪日外国人客の受入環境も整っているとは言いがたい状態だ。

 今回の協定は、これら課題を解決し、移動の円滑化を実現することで観光発展、まちづくりにつなげようというもの。将来的には紀伊半島の玄関口として白浜を発展させるほか、地域と連携したサービスの提供などまちづくり面での参画も視野に入れる。

 具体的には、最適なルート案内や待ち時間の解消、利用状況の共有でフレキシブルな運行体系を構築するなど、3社連携で最適化された交通網を構築。さらにICTの活用やキャッシュレス化で訪日客の移動円滑化を図るほか、地域と連携しての体験・おもてなし創出などを目指して取り組みを進める。


情報提供:トラベルニュース社