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南アフリカ、アフリカ大陸の観光産業を牽引、中小企業の育成に一層尽力

  • 2019年6月12日

ラグビーワールドカップを機に日本との交流を加速
若年層の旅行者拡大へ向け尽力

会場周辺ではさまざまな文化的催しも行われた。開会式終了直後に披露されたズールー族のダンス

 5月2〜4日の3日間、南アフリカ共和国のダーバンで、アフリカ大陸最大の観光見本市「Africa's Travel INDABA(インダバ)2019」が開催された。今年のインダバには、南アフリカをはじめとする23の国から1033人が出展。バイヤー1502人を含め、総勢6500人を超える人が参加したほか、最終日にはシリル・ラマポーザ大統領が登壇するなど、成功裏に幕を閉じた。

ハネコム氏

 今年で40周年を迎えたインダバ。近年は、南アフリカ共和国単独から、アフリカ大陸全体の観光見本市への拡大が進められている。元観光大臣のデレク・ハネコム氏による26分にわたる開幕の挨拶は、ほとんどがアフリカ大陸全体の話で占められた。ハネコム氏は挨拶の中で、「現在アフリカ大陸へ観光で訪れる人は、全世界の旅行者のうちの5%であるが、2030年までに7%(1億2600万人)に達すると見込まれている」と国連世界観光機関(UNWTO)の予測を引用。これを実現するには年平均5%の高い成長率が必要となるが、十分に実現可能であると述べた。

 また、南アフリカについても「2030年までに国際観光客を現在の1050万人から2100万人に倍増させる」というラマポーザ大統領が掲げた目標値を提示。「これにより南アフリカ国内で新たに200万件の雇用を創出できる」と観光産業の重要性を強調した。

「Africa's Travel INDABA」の会場として定着したダーバンICC。2022年までは引き続きダーバンで開催されることが決まっている

 会場は、インコシ・アルバート・ルツーリ・コンベンション・センター(ダーバンICC)と、隣接するダーバン・エキシビジョン・センター(DEC)の2カ所。ICCは、南アフリカ観光局やアフリカン・トラベル&ツーリズム・アソシエーション(ATTA)のほか、サファリ・ロッジ、ホテル、航空会社といった観光関連企業が中心。DECは各自治体や南アフリカ以外の国の観光局のエリアだ。



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