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シンガポール、東京と福岡で商談会、映画をプロモ手段の1つに

  • 2019年5月26日

セミナーはレジャーや団体など4テーマ、空港内新施設もアピール

東京会場の商談会の様子  セミナーは「レジャー」「団体旅行」「教育旅行」「シンガポール航空」のテーマ別で開催。いずれの回もほぼ満席となり、旅行会社の強い関心が伺われた。このうちレジャーセミナーでは、STBが進める「美食」「買い物」「観光」「アウトドア」「文化体験」「社交」の6つのキーワードに沿ってシンガポールの魅力を紹介。なかでも4月17日にチャンギ国際空港内にオープンした新施設「ジュエル」に高い関心が寄せられた。

 各ターミナルからアクセスできるジュエルには、280余りの店舗やアミューズメント施設などが整備され、シンボルとなっている落差40メートルの人口の滝が話題。STBによれば見どころが非常に多いことから、アーリーチェックインを済ませて1日滞在する楽しみ方も提案できるという。

 団体旅行セミナーでは、現在の日本人の団体旅行は20人から100人規模の中小規模の団体が7割を占め、航空運賃が比較的リーズナブルな6月・7月と10月・11月にピークを迎えることを説明。滞在地は大型団体を中心にマリーナエリアが強いが、アウトドアアクティビティで知られるセントーサ島にも高級リゾートホテルが充実してきており、今後の差別化要因になり得るとした。また、東京・名古屋・大阪・福岡の各都市からシンガポール航空(SQ)の午前便で出発し、夕方には現地で合流できる利便性の高さも、団体旅行向けの強みとして紹介した。

初開催の福岡は約100名の業界関係者が参加

 教育旅行セミナーでは、2017年の国内高校による修学旅行実施件数が184校・2万5421名に達し、台湾に次ぐ2位となったことを紹介。その背景として高い教育水準と良好な治安、多民族・多文化国家といったシンガポールならではの強みを挙げた。また、これまでは弱点とされた現地校の少なさも、教育水準の高い13歳から16歳までのセカンダリースクールを視野に入れることで解消でき、現地も継続的な交流を望んでいることを説明した。

 シルクエアー(MI)との経営統合を来年に控えるSQのセミナーでは、今年4月から成田/シンガポール線で2階建てのA380型機を再使用していることを紹介。団体客の取り込みに積極的に取り組む方針を示した。