シンガポール、東京と福岡で商談会、映画をプロモ手段の1つに
シンガポール政府観光局(STB)はこのほど東京と福岡で、今年で4回目となる「トラベルマート&セミナー」を開催した。今回はホテルや観光施設など、STBを含めて25のサプライヤーが来日。5月21日には東京、23日には福岡で、日本の旅行会社からの参加者と商談およびセミナーを実施した。
21日に東京会場で挨拶に立ったSTB日本支局長の柴田亮平氏は、一昨年からシンガポールを訪問する外国人観光客数が順調に伸びていることについて述べるとともに、2018年の日本人旅行者数も対前年比4.6%増の約83万人と堅調に増加したことを説明。あわせて今年に入ってからも、2%から3%程度伸びていることを明らかにした。
STBは、2018年から新ブランド「Passion Made Possible」を展開しており、観光大使に俳優の斎藤工さんを迎えてプロモーションビデオを制作するなど、新しい試みを進めている。同時に力を入れているのが映画によるピーアールで、現在公開中の「劇場版名探偵コナン 紺青の拳」は、同シリーズでは初めての日本以外を舞台にした作品で、公開から38日間で観客動員数が651万人を突破したという。
同作品が、幅広い層にシンガポールにアピールする機会となっていることについて柴田氏は「映画も強力なピーアールのツールと考えている」と述べ、加えて「幅広い人々にシンガポールに関心を持っていただけるよう努力していく」と意欲を表明した。