[倒産]4月の旅行業は1件増の1件、負債額1億円
東京商工リサーチ(TSR)によれば、今年4月に発生した旅行業の倒産件数は1件増の1件で、6ヶ月連続で前年を上回った。倒産したのは福岡市博多区の第2種旅行業者である旅丸ジャパンで、負債総額は約1億円。
同社は2003年に創業し、07年に「旅ネットジャパン」の商号で法人化。店頭での販売に加えてインターネット販売にも取り組み、韓国などへのパッケージツアーの伸長などから、11年2月期の売上高は約9億円に上っていた。しかし、近年は同業者との競争激化で売上高は7億円台にまで落ち込み、あわせて従来からの低収益体質に苦しんだ結果、4月12日に福岡地方裁判所から破産開始決定を受けた。
なお、1月からの累計倒産件数は6件増の11件で、前年の2倍以上のペースで推移しているが、TSRは「中小・零細規模を中心に、旅行業の倒産は底打ちの兆しが見えてきた」とコメントしている。