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水族館ネットワークで四国観光盛り上げ 6館集結しシンポ開く

 2020年3月に開業を予定している四国水族館(香川県宇多津町)は3月9日、同町の香川短期大学でシンポジウム「いま水族館が四国を盛り上げる!その魅力と将来」を開いた。四国の6水族館が集結し水族館ネットワークの確立による地域活性化を議論した。

 参加したのは同館と桂浜水族館(高知市)、むろと廃校水族館(高知県室戸市)、日和佐うみがめ博物館(徳島県美波町)、足摺海洋館(高知県土佐清水市)、島のちいさな水族館(徳島県海陽町)。各館長が参加し、第1部では各館の取り組みの紹介、第2部ではパネルディスカッションに臨んだ。

 パネルディスカッションのテーマは「四国の自然の魅力と四国活性化における水族館の役割と展望」。教育、環境保護面に加え、発信力や集客力といった水族館が地域活性化へ果たすべき役割について議論された。

 各館長からは地域の食・食育、集客、雇用など幅広い面で貢献できるという声が挙がった。四国水族館の松沢慶将館長は自館が果たす地域への役割について「 “四国”を名乗る以上、四国全体の活性化を責務としていきたい」と話し、今後も四国内の水族館が集うイベントの開催に意欲を示した。シンポジウム終了後には、各館長からも「四国の水族館はお客を取り合うことはなく、連携することでお互いの集客につなげていきたい」「各施設が持つ専門知識やノウハウを共有できる環境があるのはメリットしかない」「震災・災害時に助けあえる関係性・環境を築くことも重要」などと意見があるなど、連携・団結への意識共有が図られたという。

 水族館の広域連携は、京都水族館(京都市)、須磨海浜水族園(神戸市)、海遊館(大阪市)が4月6日から共同でペンギンの足形スタンプコレクション企画を始めるなど、徐々に活発化している。


情報提供:トラベルニュース社