主要49社の海外旅行、18年度3Q累計は7%増、33社が前年超え
観光庁が取りまとめた主要旅行会社49社の2018年度第3四半期累計(4月~12月)の旅行取扱概況で、海外旅行を扱う47社の海外旅行取扱額の合計は、前年比7.0%増の1兆6250億9600万円だった。四半期別の伸び率は、第1四半期は9.0%増、第2四半期は4.5%増と若干伸び悩んだが、第3四半期は8.0%増と回復した。
企業別の取扱額の1位はJTB12社計で、3.0%増の4598億6159万円。2位はエイチ・アイ・エス(HIS)6社計で16.9%増の3368億2236万円、3位は阪急交通社3社計で13.1%増の1755億8403万円となった。4位はKNT-CTホールディングス13社計で6.4%増の1237億1146万円、5位は日本旅行で6.8%増の970億1533万円。上位5社で全取扱額の73.4%を占める結果となった。
上位10位中前年を上回ったのは9社で、最も増加したのはHIS6社計。唯一前年を下回ったのはジャルパックで、4.7%減の409億9839万円だった。
前年からの伸び率を見ると、名鉄観光バスが取扱額は1億3254万円とわずかながらも36.1%増で1位となった。同社は4月から7月と11月についても伸び率が最も高かった。2位は旅工房で22.7%増の202億4324万円、3位はHIS6社計となった。47社中33社が前年を上回った。
海外募集型企画旅行の取扱額は2.4%減の3175億1200万円、取扱人数は9.8%減の139万3332人、1人あたりの単価は8.3%増の22万7880円だった。
なお、第3四半期累計の国内旅行の取扱額は2.1%減の2兆2145億2542万円、訪日旅行は15.2%増の1852億4541万円、総取扱額は2.1%増の4兆248億6684万円だった。
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