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一気呵成に東名阪福へ就航、タイ・ライオンエアーはこんな会社

遅れて参入も「1段上のサービス」で勝負
日本地区支配人の大城氏に聞く勝算

-路線ごとの販売方針についてもお聞かせください
大城氏 大城 利用者における日本発とタイ発の割合は路線ごとに異なる。成田線や大阪線は訪日需要が旺盛なので日本発の割合は比較的小さくなると思うが、中部線や福岡線については本社も、日本発の利用者の拡大に大きな期待を寄せている。

 間違いなく言えるのは「本社が日本市場を非常に重視している」ということだ。SLの国際線の輸送量において日本路線の規模は中国に次ぐ2番目なので、FITへの販売拡大もめざしている。そのためには日本におけるブランディングの強化が必要で、3月頃を目途にソーシャルメディアや交通広告、街頭広告を使ったプロモーションを実施することを計画している。

 LCCということもあり、当初は若者をターゲットの中心に据えることを検討していた。しかし現在ではシニアの利用も十分に見込めるとの確信が得られたので、ターゲットは広めに設定していこうと考えている。

-昨年10月には親会社のJTがインドネシアで墜落事故を起こしていますが、その影響は

大城 最新機材のB737MAX8型機による事故については、SLの日本就航よりも前のことで、営業面での影響はほとんどなかった。日本の航空当局からは事故後の11月に就航を認められており、SLの安全性を確認していただけたものと考えている。SLのトレーニング施設は他社と比較してもかなり充実したもので、運航への不安はない。日本人旅行者も安心して、普通のLCCより「1段上のサービス」を提供するSLを体験していただきたい。