[倒産]1月の旅行業は1件増の3件、負債額は約2億円
東京商工リサーチ(TSR)によれば、1月に発生した旅行業の倒産件数は1件増の3件となり、4ヶ月連続で前年を上回った。負債額は前年比2.8倍の2億900万円。大阪市の第2種旅行業のエー・ティー・シーが負債総額1億7841億円で倒産したことや、前年の2件がともに負債額5000万円未満の小規模倒産だった反動などにより、大幅に増加した。
1月に倒産した3件はともに破産で、いずれも販売不振が理由。このうちエー・ティー・シーは、国内外の格安航空券と国内旅行を扱い、インターネット販売を主体に展開。15年3月期は売上高12億4415万円を計上していたが、近年は航空会社の直販化や航空機の小型化などで顧客離れが進み、業況が悪化した。従業員を減らすなどコスト削減に務めたが、18年3月期の売上高は約4億円まで減少。もともと採算性が低かったため資金繰りに行き詰まり、18年10月19日までに事業を停止し、今年の1月8日に大阪地裁から破産開始決定を受けたという。